【恋愛長編】【★200以上】冒頭200文字一覧【2019/05/21データ】

エッセイ

前々回(SF)前回(異世界ファンタジー)に続き、「恋愛」ジャンルから26作品を抽出してみました。

抽出条件は以下の通りです。

  • 恋愛
  • 8万文字以上
  • 完結
  • ★200以上

ではさっそく見てみましょう! ちなみに上記条件3番目までの該当作品は1,238作品ですから、上位2.1%ってことになります。猛者揃いのはずですよ!

恋愛・冒頭200文字!


VRMMOで鈍感な主人公に恋するむっつりスケベな彼女は現役JKアイドルだった!? 〜現実世界(リアル)で再会していることに気付いた日〜(濃縮還元ぶどうちゃん) - カクヨム
鈍感主人公にいっぱい甘えたい!一途でむっつり可愛いアイドルはいかが!?

『はぁぁ……レオくんいつになったらインしてくれるんだろう……。もうずっと会えてないし、つらいよ……』
 空一面に広がる星々を目にしながらため息をつくモカは、詰まらなさそうに脚を伸ばす。

ここは現実世界ではなくーーVR、仮想世界の中だ。
 VRは仮想世界と略され、主にコンピューターや電子技術を用いて、人間の視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感を刺激し、あたかも現実かのように体感させたものであ


わたしの知らない、先輩の100コのこと(兎谷あおい) - カクヨム
【書籍化決定!】先輩と後輩のいちゃいちゃが見たい!!!

 # # #

「あの……」

 最寄り駅の改札を出ようとしてポケットから定期入れを取り出したちょうどその時、後ろから声をかけられた。 

「これ、落としましたよ。せんぱい(・・・・)」

 落とし物? 俺が?
 定期入れは手に持っているし、スマホだってポケットに入っているし、文庫本はかばんの中にしまったから、落としたはずがない、のだけれど。
 声をかけてくれているということは、きっと俺のものな


誰に対してもクールを貫く美人な生徒会長ですが、皆に不良だと誤解されている彼の前ではいっぱい甘えたいデレデレになる……までのお話(濃縮還元ぶどうちゃん) - カクヨム
とある彼に想いを寄せる、一途で美人なクーデレ生徒会長はいかがですかっ?

「か、会長ッ!今日もお綺麗ですね……!!」
「ありがとう」
 学園の正門で、ある男子生徒にそんな言葉をかけられる生徒会長、九条雫(しずく)は照れるわけでもなく、綺麗なお辞儀で礼を伝えていた。

「し、しししし雫せんぱいっ!わ、わたしと握手してくださいませんかっ!?」
「……ええ、私でよければ」
 教室に向かう廊下では、年下の女子生徒から握手を求められ素直に応じる。その表情にはうっすらと嬉しそうな


荘園経営に夢中なので、花嫁候補からは除外してください。(iohara) - カクヨム
長靴と麦わら帽子が人生の伴侶ですので、どうぞおかまいなく!

「いまだ花嫁候補から外されていないって、どういうことですかお父様!」

 男爵領の小さな領主館のエントランス。一応貴族ではあるので、お客様に恥ずかしくないようにせっせと磨かれた石壁に、私の声が反射して響いた。

「大丈夫って言ってらしたのは、どこの誰でしょうね、お父さま?」
「あ、いや、ほら……僕って押しに弱いんだよねぇ」

 首を傾げるお父様に、心の内で「弱いんだよねぇ、じゃないわよ」と悪態を


彼女が魔女に着替える時(冬村蜜柑) - カクヨム
ドレスを愛するすべての方へ捧げる、ドレスと仕立て師と魔女の物語

 がたごと、がたごと、広い広い合衆国を横断する列車はひたすら進む。

 二十世紀に入って十数年ばかり経つが、人間はいまだこうして地を這いつくばって旅をしている。早くあの広い空をひとっ飛びできないものだろうかと、緋野(ひの)蒼司郎(そうじろう)は列車の窓から外を眺めていた。
 そこには、どこまでも渇いた荒野が地平線の向こうまで続いていた。
 蒼司郎の生国――皇御国(すめらみくに)では考えられない


私の推しは悪役令嬢。(いのり。) - カクヨム
「乙女ゲームのヒロインですけど、悪役令嬢のことが好きじゃダメですか?」

新連載です。
お楽しみ頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。

「平民風情がわたくしと机を並べようなんて、身の程を知りなさい!」

 ふと我に返ったとき、私はよく分からない状況にあった。
 くるくるにカールした金髪のお嬢さんが、視線を向けるのも腹立たしい、といった様子でこちらを見ている。

 おーけい、落ち着け私。
 慌ててもいいことなんか何もない。
 冷静に状況を見極めよう。

 視線を巡


自営業である【お花屋カフェ】を手伝う彼を、幼き頃から想い続けていた彼女は “男性に免疫のない” 女子高校生になってしまいました……。(濃縮還元ぶどうちゃん) - カクヨム
小柄で一途で可愛い!女子校通いの女の子は初恋の彼を想い続けアタックを〜

「あの子が来なくなってもう8年……。早いもんだねぇ。翔?はいホットコーヒー」
「ありがとう、母さん。でも……どうしてこのタイミングでそれを今言うの?」
「だって今そのことを考えてたでしょ?息子の考えてることぐらい簡単に分かるわよ」
「あはは……怖いもんだなぁ」

 母が入れてくれたホットコーヒーに口を付ける翔は、言い当てられたことで引きつった笑みを浮かべていた。
 カフェ内のカウンターに座る翔と


花街の用心棒【ひとひら舞うは、追憶の花】(深海亮) - カクヨム
借金返済のため、女用心棒は花街から後宮へ。

「あらぁ?出かけるの?」

 男衆に行き先を告げ、雪花(せつか)は靴を履き出かけようとしていた。
 仕事を終えて気だるそうに声をかけてきたのは、この妓楼、紫水楼の看板娘の一人、豊満な肢体を持つ美女、萌萌(もんもん)である。
 湯を浴びたところなのだろう、ぬばたまの髪が艶やかに濡れており、胸元が肌蹴ていて煽情的な光景である。
 その後ろでは、煙管を吹かす年齢不詳の楼主、帰蝶(きちょう)もいる。


わたくし、恋愛結婚がしたいんです。(青柳朔) - カクヨム
政略結婚? いいえ、これは恋愛結婚です!

 こんな髪きらい。おかあさまやおとうさまみたいなきれいな色がよかった。

 父の華やかな金の髪。母のうつくしい白金の髪。そのどちらも持たないわたくしには、輝きのない自分の地味な薄茶の髪なんて、とても価値のないものに思えた。
 だって、陽の光できらきら輝くことがない。お兄様やお姉様は両親譲りの、それはそれは綺麗な髪を持っているのに。
 薄茶の髪は、まるでおまえは主役にはなれないんだよ、と言われて


花街の用心棒【流れる風の向かう先】(深海亮) - カクヨム
花街の女用心棒は、消せない過去と対峙する。

最近記憶が飛び飛びになるので作者の覚書。
第二部の登場人物まとめ(第一部のネタばれあり、また今後のネタバレもあり)

●澄国●

玄雪花(げんせつか)(颯凛(そうりん))
花街にある紫水楼で働く女用心棒。養父の借金のカタで紫水楼に売られた。いつも養父に振り回され生きてきたため、多少のことには動じないタフな性格。守銭奴、倹約家。翔珂とは乳兄弟。家族を先王弟に殺された。
迦羅皇帝の孫であり、帝位継承


追放されたのに、今さら聖女なんてお断りです!(夜野うさぎ) - カクヨム
知られざる聖女と勇者の物語。

 世の中には理不尽なことが多すぎる。
 けれど私は信じたい。まっすぐに一生懸命に生きていれば幸せになれるって――。

 真夏の夜の入り江。

 空には星々が輝き、あたりには打ち寄せる波の音が響いている。
 熱帯の夜特有の蒸(む)し暑(あつ)さも、そよぐ海風に幾(いく)分(ぶん)かやわらいでいる。
 少し離れた小高い丘では、男女2人の冒険者が木の後ろから入り江の様子をうかがっていた。

 いくつも


炭酸水と犬(砂村かいり) - カクヨム
「もうひとり、彼女ができたんだ」彼の言葉が胸を刺した。

 もう一人、彼女ができたんだ。

 和佐(かずさ)がその恐ろしい言葉を口にしたとき、わたしはキッチンに立ってソルダムの皮を剥いていた。

 オリーブグリーンの表皮をめくると、ルビーのように真っ赤な実が現れる。
 酸っぱいものが好きな和佐のためにたっぷり20分近くかけて剥いていた籠盛りのソルダムの実の、最後の1個に取りかかるところだった。

 心臓か肺の辺りに物理的な違和感を覚えた。小さな鉛の弾が


金の瞳の彼女に、恋をした(武州青嵐) - カクヨム
喰いたいが、喰えない。俺が恋したのは『供物』の少女だ

『古老の伝えていへらく、昔或人、此処の山田を
 佃りて守りき。 その時目一つの鬼来たりて、
 佃る人の男を食ひき。
 その時、男の父母、竹原の中に隠りて
 居りし時に、竹の葉動けり。
 その時、食はるる男、あよ、あよ、といひき。
 故、阿欲といふ。』
]


乙女ゲームの攻略対象キャラのポジションに転生しました。って、アタシ女の子なんだけど⁉(無月兄) - カクヨム
えっ、乙女ゲームへの転生先ってモブや悪役令嬢じゃないの?

 賑わっていた文化祭が終わり、今は後夜祭の真っ最中。校庭にはファイアストームが焚かれて、生徒たちの多くは男女でペアを組み、楽しそうにダンスを踊っている。
 中にはペアを作れずに寂しげな表情を浮かべている生徒もいるけど、まあ元気を出せと言ってあげたい。何故か男二人でペアを作っている輩については触れないでおこう。
 そんな校庭の喧騒とは打って変わって、校舎内は静まり返っていた。そして一つの教室で、


青春の端にいる僕 & 落っこちそうな私(ユーリ・トヨタ) - カクヨム
今日出会った女性と初めての経験をするなんて、昨日の僕は思っていなかった

 薄い夕焼けの東尋坊(とうじんぼう)に、その女性(ひと)は立っていた。
 立っている場所はまだ海まで距離のある岩場で、飛び込むことは出来ないだろうと思いつつも心配になり、少し離れてその女性を見つめていた。

 幼く見えるけれど、たぶん二十代初めか中頃、もしかしたら大学四年の僕と同じくらい。
 薄い夕焼けに染まった長い髪が紅く透け、青い柄のワンピースを夏の海風が揺らしている。憂いに満ちた表情で波し


もう一度会いたくて(紫藤 咲) - カクヨム
過去も、今も、未来も、愛するあなたのためだけに――!!

「すべてを終わらせよう」

 張り詰めたあなたの視線は真っ直ぐに私に落ちていた。差し伸べられた手は迷うことを許さぬように私へと向かっていた。拒絶は許さない――そんな強さを滲ませたあなたを、私は今まで知らなかった。
 透明度の強い薄茶色の瞳が、じっと見つめている。
 そんな見たこともない知らない顔に、困惑して見上げる私に向かって、あなたは静かにもう一度こう言った。

「すべてを終わらせに行こう」と


君にもう一度、◯◯と言う。(天野 アタル) - カクヨム
【書籍発売中‼︎】空を飛んだその日、私の時間は三年前に巻き戻った。

 その日。
 私は、空を飛んだ。

 ああ…………。
 ……ごめんなさい。訂正します。
 だってそう言うと多分、箒にまたがって飛んだりとか、武空術で飛んだりとかっていうファンタジックなイメージを抱く人がいると思うから。

 空を飛んだって。
 間違っていないとはいえ、それだと明るい話に聞こえてしまうかもしれない。
 先に断っておくけれど、これはそんな希望に満ちた話ではない。むしろとても残念なお


どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。(六つ花えいこ) - カクヨム
これは好きな人に惚れ薬を依頼された、魔女のおはなし

「失礼する。”湖の魔女”殿のお宅で間違いないだろうか」

 あり得ない訪問者に驚いた魔女ロゼは、玄関扉を開けた姿勢のまま固まっていた。頬に垂れていた薄紅色の髪を耳にかける。

 そんなに――いや、全く広くないロゼの仕事部屋兼住居の戸口に立っているのは、人目を避けるように全身をすっぽりとローブで身を包んだ男だった。

「はい……ええ。”湖の善き魔女”の庵です」

「唐突だが、依頼を受けてもらいたい


かくして、少女は死と踊る(八束) - カクヨム
軍事用義足《リエービチ》──血塗られた過去を持つ脚が、少女を運命付ける

 ――枯河(サイル)には敵わない、という言葉がある。

 枯河(サイル)とは砂漠にある川の痕跡のことで、ごくたまに雨が降ると、洪水のもとになるものだ。このあたりの砂漠といえば極度の乾燥のために、砂は小さな石英の集合体となり、水を吸収することがない。枯河に溜まった雨水は決壊しやすく、あっというまに砂を押し流して巨大な濁流となる。
 ともすれば砂漠にとっての雨とは、恵みではなく災いなのだ。
 雨は


子作りも職務に含まれますかっ!? ~男装の騎士と訳アリ王子のハッピーな結婚~(SHASHA(丹羽夏子)) - カクヨム
女王の命令で子供を産む!? 二人の愛と忠誠心が試されるどたばた婚姻譚!

 この世には完璧な人間など存在しない。
 ユディトの敬愛する女王ヘルミーネとて例外ではない。

 ホーエンバーデン王国女王ヘルミーネは世に女傑として知られている。

 西方の軍人皇帝の進出により世界が移りゆく激動の時代だ。
 混乱の最中女王として即位した彼女は、女だからと侮る周辺各国の圧力を押し退け、強気な外交政治を展開した。妹を南方の帝国の皇帝一族に縁づかせ、西の隣国とは娘の嫁入りによる同盟関


でも助走をつけて(大澤めぐみ) - カクヨム
わたしの渾身の右ストレートが貴様の顔面ど真ん中をブチ抜く!!!!!!

 なぜ廃屋の写真を撮るようになったのか、と聞かれれば、別に廃屋の写真じゃなくてもよかった、ということになると思う。
]


ルクトニア領百花繚乱円舞曲(武州青嵐) - カクヨム
その女装王子、性格に難あり。大いに難あり。

「貴女様に良いご縁が巡ってきますように」

 執事頭は立ち上がると、私に頭を丁寧に下げた。私もベンチから軽く腰を浮かせ、ドレスの端をつまんで慎ましく頭を下げて見せる。
「もう少し、この東屋で休憩していてもよろしいでしょうか?」
 私は教科書通りの数秒で顔を起こすと、目の前の侍従頭に声をかけた。
「あんまりこのお庭が素晴らしいもので。休憩がてら、拝見して帰ってもよろしいでしょうか」
 私の言葉に、


ひと夏の妹(タキ) - カクヨム
「私は妹じゃない」という少女と「俺」の、かけがえのない夏の物語

 その島は俺たちの街にあった。
 船は一時間に一便。片道は二十分ほど。
 思いついた時に出かけられて、考え事をしているうちに一周して、帰りの便の中でウトウトしながら晩飯のメニューを考える、そんなささやかな島だ。
 二十一歳の夏が終わる頃、俺は、妹のように思っていた女の子と一緒に島へ渡った。
 あれほど綺麗な女の子と仲良くなり、ひと夏を過ごしたなんて、今でも信じられない。
 風が巻く展望台。
 揺


魔王(イケメン)よ、あたしをお嫁さんにしなさい!【出会い編】(風嵐むげん) - カクヨム
さあ勇者よ、魔王を押し倒すのだ!

 人生設計が狂った。

 思い出してしまう、ここまでの苦労と道のり。勇者に選ばれてから十年以上剣の修行をして、相棒と共に世界中を旅してやっとの思いで魔界へとやって来た。野宿なんて数え切れないくらい繰り返したし、明らかにヤバそうな色と形の草を齧って命を繋いで、ついでに魔物も倒したりして何とかこの魔王城まで辿り着いたのだ。
 あとは魔王を倒すだけ。そうすれば勇者は無用の長物と成り果て、自由な人生を


憧れの魔法少女の正体が男でした。(山田絢) - カクヨム
様々な試練に翻弄される新米魔法少女の愛と友情と空回りを愛でる物語

「うわああああん! ああああああん!」

 絹を裂くような悲鳴が秋の公園に響き渡る。
 小学校低学年くらいか、黒髪の小さな女の子が一人、ジャングルジムのてっぺんに取り残され、顔を真っ赤にして泣いている。
 公園で遊んでいた他の子どもやその保護者たち、あるいは騒ぎを聞いて集まった野次馬は、みな公園の入り口で群れを成すのが精一杯で、ただ目の前の状況を眺めるのみだ。

「ィィィイイ……!」

 鋭く甲


猫系男子のススメ(青柳朔) - カクヨム
わがままで意地っ張りで不器用で、それでもいとしいおとこのこ。

 親からどかんと落ちてきた爆弾発言に、開いた口が塞がらない。
「それでね、翠(みどり)くんをウチで預かることにしたの」
 にっこりと微笑む母。預かることにしようと思うの、でも預かりたいんだけど、でもない。したの。断定だ。つまり、もはやあたしに拒否権はないということだ。
「……はい?」
 翠くん、というのは両親の友人の息子さんの名前だ。
 なんでも翠くんの御両親、つまりうちの親の友人である彦坂(ひ

まとめ

冒頭200文字読んだ感想というのもアレですが、猛者揃いだなという印象があります。総じて書き慣れてる感がすごい。多くの作品が「次の200文字」を予想させるような書き方になっており、長文でくどくどとした説明をするのを避けている感があります。冒頭からのセリフの多さも目立ちますね。

これは「恋愛」ジャンルに限らないのですが、この200文字の時点で「どんな人が出てくるのか、どういう物語なのか」が分かるようになっています。掴みは200文字以内、と考えても良いでしょう。200文字で掴めなければ、ここまで上位には入ってこられないということですね。

なので、トップクラス入りを目指すならば、まずはこの200文字を徹底的に磨き抜く必要があると思います。上記作品群を見てもらってもわかる通りです。

という具合で他のジャンルも見ていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

それでは良き執筆ライフを!

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