【現代ドラマ長編】【★150以上】冒頭200文字一覧【2019/05/21データ】

エッセイ

では冒頭200文字シリーズ第四弾。完結長編作品数1,013作品中34作品、上位3%程度のものを抽出しました。

抽出条件は以下の通り。

  • 現代ドラマ
  • 完結済み
  • ★150以上
  • 長編(8万文字以上)

というわけで、では、さっそく見てみましょう!

現代ドラマ・冒頭200文字!


彼女が好きなものはホモであって僕ではない(浅原ナオト) - カクヨム
【書籍化&コミカライズ&ドラマ化決定!】僕はホモ、彼女はホモが好き

 うららかな陽気に包まれた春休み最終日、新宿の書店のレジ前で遭遇したクラスメイトの三浦さんは、制服姿の少年とスーツ姿の男が抱き合う絵が表紙になった本を女性店員に差し出したまま、『時の止まった少女』とタイトルをつけて保存したくなるぐらい見事に固まっていた。
 僕がグラビアアイドルの写真集でも持っていれば、こっちも似たようなものだよと慰めることも出来たのだけれど、残念ながらミステリー小説の文庫本だ


スーパーカブ(トネ コーケン) - カクヨム
天涯孤独の女の子が出会ったのは、一台のスーパーカブ。

山梨県北杜市。
 中央本線の日野春駅から市の中心部に至る道を、一人の少女が自転車で走っていた。
 ブレザー制服の下にジャージをはいた小柄な少女。
 おかっぱ頭にうっすらリンゴ色のほっぺ。美少女と言うには小さく野暮ったい目。東京や神奈川の郊外に居ても、田舎の女学生という印象しか抱かれないような女の子。
 少女の名は小熊。外見の田舎っぽさを更に盛り足すような名前をつけた人間に文句を言おうにも、それは


おめでとう、僕はろくでなしに進化した。(和久井 透夏) - カクヨム
昔から、人に取り入るのは得意なんですよ?

 七歳になるまで、僕は愛人業を営む実母に育てられました。
 母は常に複数の男とメールや電話でやりとりをしていて、時には夜遅くまで出かけている事もあります。
 愛人、という言葉を知ったのは後になってからですが、母は僕にそれを『仕事』なのだと言いました。

 男をたらしこんで金を巻き上げる仕事です。
 母はたまに僕を連れて男に会いに行ったり、家に男を招く事がありました。

 そんな時、僕は母に言われ


右カウンター赤道より(梧桐 彰) - カクヨム
33才、弱気でぐうたら。どこにも勝てる要素がない

 エリシオンアリーナ大阪第2競技場に響いているのは『ヤブタ、ヤブタ』という声ばかりだった。上位選手が後から入る慣例を破り、赤コーナーで相手を待ち受けるそのボクサーは、わずかな時間すら惜しいというように、黙々とシャドーを繰り返していた。

 低迷を続けるボクシングの人気を久々に回復させたのが、このヤブタだった。本名は薮田一輝という。丸坊主の頭に鋭い目つきで、女性受けしそうなマスクではないが、20代


歩道橋の音楽(川上 神楽) - カクヨム
ライミング・ノベルの頂点!孤高のフリースタイル文学

何かを始めるのは怖い事なんかじゃない
本当に怖いのは何も始めない事だ
            
マイケル・ジョーダン 

 凍てつくような寒さがダウンジャケットを突き抜けて体に染み込む。すっかりと暗くなった夜の漆黒を繁華街の照明灯やネオン看板が煌びやかに彩っている。昨日は大阪でも珍しく雪が降ったせいで、スクランブル交差点を往来する乗用車のボンネット、貨物トラックやワゴン車の屋根、それから道路脇の


清らかな幸福(@nana777) - カクヨム
オジサンと家出JKのほのぼの同棲ライフ

 10年も連れ添った恋人にフラれたのは、29歳のクリスマス・イヴだった。
 彼女の名は、さゆりという。
 青天の霹靂というのは、まさにあのことだった。
 残業で遅くなったが、夕方にはその旨をラインで伝えていたし、プレゼントも事前に用意していた。
 しかし待ち合わせ場所に向かっても、さゆりの表情はまったく喜んではいなかった。

 ――もう、あなたに愛情を感じないの。

 10年あれば小学生も成人


撃ち落とされるまで、あと何分?(飛野猶「魔獣密猟」「ドラゴン差押」発売中) - カクヨム
高額横領事件を追っていたら、同時多発テロ計画が判明。どうする?

 アレッポは、1986年に世界文化遺産に登録されたほどの、シリアが世界に誇る美しい古都だった。

 紀元前10世紀に建設され、12世紀から14世紀にかけてモンゴル帝国や十字軍からの攻撃にも耐えたアレッポ城。
 スークと呼ばれる、アラブ世界で典型的な美しい市場は世界最大規模のもので、人々は商いをするため、ただ語り合うために集まり、常に賑わっていた。
 スークの北側にある大モスク(グレート・モスク)


ブラッドライン(山野ねこ) - カクヨム
戦争は終わるよ。もし、君が望むなら。

 舞い上がった砂埃に、空は黄色く染まっていた。

 連日、照りつける日差しに井戸は濁り、地面は乾いてひび割れている。動物の死骸を撫でる風はその水分を奪い取り、彼らをたちまち白骨へと変える。死者が大地に還っていく間、生者はその喉を焼くような熱風に喘ぎ続ける。

 ここは中央アジアに位置する、アラルスタン共和国。砂漠気候に属する、この地方の乾期は半年以上も続き、その間、雨は一滴も大地に落ちることは


#ProjectTOKI ~新潟にアイドルの輝きを~(板野かも) - カクヨム
新潟にAKBを作りたい。人々の夢が重なるとき、青春の時計は廻り始めた。

 それは忘れもしない、小学5年生の冬のことだった。
 初めての東京。初めてのバレエの晴れ舞台。その帰り、同じバレエ団のお姉さん達に連れられるがまま入った、秋葉原(あきはばら)の劇場で――
 11歳になったばかりの日陽(ひなた)は、アイドルの輝きに心を撃ち抜かれた。

 バレエ団のお姉さん二人に挟まれて列に並んだ、長い長い待ち時間。二本柱(にほんばしら)の劇場に立ち込める、周囲の大人達の独特の熱気


この財産、差押えます!(飛野猶「魔獣密猟」「ドラゴン差押」発売中) - カクヨム
『あなたのドラゴン、差押えます』の佐久間が現実世界で税金徴収!(本業)

「ですから。田口さん。先週の20日までに滞納している税金を払っていただかないと、財産を差押えしますよって、私、言ったじゃないですか」

「うるせぇ! 許さねぇ。そんなに金が欲しいんなら、取りに来い! そうしたら、払ってやるよ! ただし、包丁持って待ってるからな。覚悟して来いよ? お前らみたいな税金取りは、みんなぶっ殺してやる!」

 電話口の向こうで、ガシャンと大きな音を立て、電話が切れた。


書道とは死ぬことと見つけたり(仮)(タカテン) - カクヨム
書道で死ね

 書道。
 この危険な芸術でどれだけの命が失われているか、あなたは知っているだろうか?
 
 書道で人が死ぬ? そんな馬鹿な、と思うかもしれない。
 が、死ぬ。書道を舐めていたら、それこそあっさり命を落とす。
 少なくとも花川毅山(はなかわ・きざん)は、そう教わって生きてきた。
 だからこそ物心ついた頃から『洗い一年、干し二年、摩(す)りが三年で、彫り四年』の厳しい十年修行で、心身ともに鍛え上げ


スーパーカブ4(トネ コーケン) - カクヨム
スーパーカブと人間関係

 
 高校生活最後の冬は、去年ほど寒くなかった。
 スマホで見たネットニュースの気象情報によれば、例年より寒の入りが遅いというだけで、特に暖冬という単語は見かけなかったが、体感的な気温は去年の今頃より上がっている。
 きっとバイクに乗るようになって初めての冬を、経験も装備も貧弱なままで迎えた高校二年の頃とは、色々と変わったことがあったんだろう。
 甲府でのバイトを済ませた小熊は、十二月の後半に


ヒーローは眠らない(伊丹央) - カクヨム
お仕事小説 第1回カクヨムWeb小説コンテスト現代ドラマ部門大賞受賞作

 ストローで、グラスの中の氷をかちゃかちゃと掻き混ぜると宮地真由香は軽く息を吐いた。そして、目の前でホットミルクを啜っている野田昌利に「……じゃあ、こうしよう」と切り出す。
「うかがいましょう」
 野田は口を開いた。
 ほとんど迷いなく、真由香は力強く言い切る。
「―鉈で頭をかち割る」
「鉈、ですか?」野田が思い切り顔を顰める。「前は斧だって言ってませんでした?」
「いや、斧じゃなくて鉈


スーパーカブ2(トネ コーケン) - カクヨム
冬のスーパーカブは、辛く厳しく面白い。

 高校の修学旅行が終わって数日、小熊は代わり映えのしない日々を過ごしていた。
 乗り遅れた修学旅行バスをカブで追いかけるという珍事も、今となっては幻のように思える。
 いつも通りの時間に目覚めた小熊はラジオを点け、Tシャツとショートパンツを脱ぎ捨ててユニットバスに入る。夏の間は日課だった水のシャワーを浴び、予想外の冷たさに思わずお湯の蛇口に手を伸ばそうとしたが、手を止めてそのまま冷水を浴びる。


スーパーカブ3(トネ コーケン) - カクヨム
私にとってスーパーカブって何?

 地図では細い破線として描かれている道の上を、小熊はスーパーカブで走っていた。
 高校二年の春にカブを買ってほぼ一年。春を過ぎ夏を迎え、バイクに乗る人間にとって試練となる冬を越えてきた。
 今年の南アルプスは春の気温が平年より高いらしく、高峰の甲斐駒ケ岳にはまだ雪化粧が残りながらも、周囲の低山は新緑の彩りを見せていた。
 冠雪と樹氷が消えれば、山間部の道路も終日の凍結から開放される。カブで走るこ


ブラック企業をぶちのめせ!(板野かも) - カクヨム
ブラック企業を叩きのめす正義の味方、弁護士白山白狼とは俺のことだ!

 職業小説コンテストに相応しい作品がない?
 ――だったら、わたしが書いてやるわよ。

 生徒用の歓談スペースを見渡す教務カウンターの内側で、志津(しづ)は息巻いてスマホに指を走らせた。
 勤務二ヶ月目になる西進(せいしん)サテライト予備校の昼休み。周りのデスクの先生達はみな出払っているし、仮にこの場に居たとしても志津に意味なく話しかけてくることはない。タバコもやらなければカフェランチにも定食屋


美女と野獣の仮面武闘(スーツアクト)(板野かも) - カクヨム
スーツアクターになった理由はただ一つ。顔が怖すぎた/綺麗すぎたから。

 振りかぶった右腕が生ぬるい風を纏い、強い衝撃を伴って「敵」の顔面にめり込む。
 右手に伝わる軽いインパクト。渾身の力を込めたように見えるそのパンチは、実際は「敵」と巧みに呼吸を合わせて威力を殺し、カメラの向こう側にだけ必殺の一撃を印象付けているに過ぎない。
 それでも「敵」は事前に確認した演技プランの通り、もんどり打ってミニチュアの街の中に倒れる。「敵」の背中が作り物のアスファルトに激しく叩き


その色の帽子を取れ(梧桐 彰) - カクヨム
ハッキング、ジンジャエール、仲が良かった友達

「引き続きお伝えいたします。現在ご覧いただいているのは新宿上空からの映像です。ビルからは一斉に明かりが消え、信号は不規則な明滅を繰り返しております。並んでいる光は自動車のヘッドライト、はっきりと見える大きな光は事故による火災です。惨状の原因は全てハッカーによるものです。世界がこの事件に注目していると考えられます」

 テレビの画面には、暗闇に張られたクモの巣のような光が描かれていた。ヘリのバラバ


新任理事は穴あき団地妻(大橋慶三) - カクヨム
それぞれの立場でそれぞれの正義があるから、ものごとややこしい。

 玄関扉の向こうで金属的なベルの音が鳴り響いている。かつて記憶のどこかで聞いたことのある音だ。
 リビングのソファで目を覚ました市原加奈は首をひねり窓の外を見た。カーテン越しに赤みがかった薄暗い空が見える。今はおそらく夕方の五時くらいかと予想をつけた。
 背後からの硬く尖った音は狂ったように鳴り続けている。ぼんやりしたままの加奈の耳に、新たにインターホンの電子音が加わった。
 インターホンモニタ


ジェシカエンジン(大澤めぐみ) - カクヨム
誰かの味方をするってことは、誰かの敵になるってことなんだ

 人から変に思われないように。

 これまでの人生、って言ってもまだほんの16年ほどなのだけど、それでももう16年、わたしはほとんどそのことだけを意識して生きてきた気がする。そうだったはずだ。そうだったような気がするのだけど。

 なのに、なんの因果かわたしは今こうして目立つ気しかない馬鹿みたいに派手なチア服に身を包んで馬鹿みたいに派手なコンバットマーチに合わせて馬鹿みたいに派手な黄色と白のポ


ネコばあさんの家に魔女が来た(赤坂 パトリシア) - カクヨム
私の心の中の毛糸玉がコロコロ転がり始めた

「ネコばあさんの家に、魔女が来たんだって」
 朝食のテーブルでそう言ったのはタケシだった。

「ネコばあさん、じゃないでしょ。吉田さんのお婆ちゃんでしょ」
 私の分の目玉焼きを焼いていた母さんがイライラしたようにタケシの言葉遣いを直した。

「魔女ってさあ」
 タケシは母さんのことなんか全く無視して続ける。
「変だよね。本物の魔女なのかな」

「そんなわけないだろう」
 新聞を読んでいた父さん


正義のヒーロー、文芸部(水城たんぽぽ) - カクヨム
正義のヒーローに憧れた。正義のヒーローが嫌いになった。

 正義のヒーローが好きだった。
 強きを挫き、弱きを助ける正義の味方。子供なら一度は憧れるものだと思う。悪に屈することは決してなく、自分の信じた道を進むその姿のようになれたらと何度思ったことだろう。

 今は、正義のヒーローなんて大嫌いだ。反吐が出るほど嫌いだ。
 その理由は、好きだった理由全てがイソップ童話で言うところの「すっぱいぶどう」に化けたからに他ならない。

***

「だから、大きく


邪神幼女を餌付けしてみた結果 ~てぺよろ! 人喰い邪神幼女の日本グルメライフ~(原雷火) - カクヨム
邪神幼女、日本を食べる!

返信したところ、メールの送り主でツアーの主催者はLと名乗り、参加者は現地集合とのことだった。

親切な主催者で、五百年の眠りから覚めて右も左もわからない少女に、わざわざ出国の仕方から密入国の方法まで教えてくれたのである。

お腹が空いて死にそうだが、到着すれば夢の食べ放題が待っている。

これだけお腹が空いているのだから、一口目はとろけるような美味しさだろう。

五百年も経てばアイツとの約束も


スーパーカブ5(トネ コーケン) - カクヨム
カブは恐い?カブは危険? それでもカブに乗りますか?

 もう何度目か、小熊は自分の姿を見下ろした。
 嫌味なくらい清潔なシーツの上に横たわる体は、相変わらず自由が利かない。
 手も動き上体は問題なく動き、左足は自由に動かすことが出来る。問題は右足。

 膝の左右には見慣れない金属製のピンが生えていて、それをくわえ込むような形で重厚な固定具が嵌められている。
 固定具には紐が結び付けられていた。紐はベッドの足元に立てられた柱に付いた滑車へと通され、紐


「はい、ヘルプデスクです! ……変な質問しないでください!」(芳賀 概夢) - カクヨム
どんな質問もヘルプデスクでお答えいたします!

 彼女は派遣会社の営業と共に、とある会社のヘルプデスクになるため会社説明を聞きに来ています。

 「会社説明」と言っているけど、要するに「面接」であるのは周知の事実。

 表向き、派遣社員を面談して採用・不採用を決めてはいけないので「面接」とは言えないのです。

 まったく、ばからしい話です。

「初めまして。【花氏(はなうじ) 夢子(ゆめこ)】と申します」

 六人ぐらいかけられるテーブルが置


ドクターの夢 Old Boy Meets Girl(RAY) - カクヨム
おじさんだって夢も見るし恋もする。大人の青春ドラマをあなたに――。

 仏教の漢訳・阿含経(あごんきょう)の中に「盲亀浮木(もうきふぼく)」という言葉がある。
 「盲亀(もうき)」というのは、目が見えない亀のことで、「浮木(ふぼく)」というのは、海面に浮かぶ流木のこと。大海の底でひっそりと暮らす亀は、寿命が非常に長く、百年に一度海面に姿を現すと言われている。

 あるとき、海面に達した亀は、漂っていた浮木の穴に自らの顔を突っ込んでしまう。
 浮木は、その場に留ま


逃げた彼女と、ヒモになった僕(縁藤だいず) - カクヨム
彼女が家出!?……で、なんで僕は彼女の妹と暮らすことに?

「許せない……」

 五年ぶりに聞く、幼馴染の声。
 言い放つその語調には、昔を思い起こす少女らしさは窺えない。

 胸元を強引に引き寄せ、貫き殺さんばかりの視線を僕に向ける。
 その両目に宿る感情は、怒り。

「……アネキとは、最後になんて話をした?」

 そう言われて気付く、怒りの矛先は僕自身ではない。

 覗き込んでくる幼馴染の――レイカの焦点に僕は存在せず、ここにはいない自分の姉へと向


右と要のお料理教室・入門編 〜俺たちの戦いはこれからだ〜(真楠ヨウ) - カクヨム
99%事実を元にして書かれたコメディです!

 俺の名前は要。都内で一人暮らし満喫中のごく普通のサラリーマンだ。

 ごく普通、というと少し語弊がある。いや、俺自身はどこまでも突き抜けることなくただただ揺るぎなく安定の平凡凡庸凡俗っぷりで、このままだと凡の字を書いた玉が八つ天から降ってきて、それぞれ身体の一部に宿るんじゃないかってぐらいには普通なんだが、そんな俺にも一つだけ、他とは違うことがある。

少し変わった幼馴染兼弟分がいることだ。


ぱらいそ~戦うゲームショップ!~Remaster(タカテン) - カクヨム
潰れかけのゲームショップ、救うはJKのトンデモ戦略と天使のはにかみ!?

「ゲームショップの時代はもう終わったって? バカなこと言うんじゃないわよ! ゲームショップは終わらない。この私が今一度、このお店を楽園(ぱらいそ)に変えてみせる!」

 ネット通販。
 ダウンロード販売。
 そしてスマホゲーの大流行。
 そんな逆風の前に次々と街のゲームショップが消えていく今、彼女の言葉を鼻で笑って信じない者は多いだろう。

 だけどゲームマニアで、子供の頃からゲームショップの店


生きる悲哀と臨床家(神木 清隆) - カクヨム
臨床家は魔法使いですか?

「そっかあー」
 僕は、そう話しながら大きく息を吸い込み、ゆっくりとその息を吐き切った。
「もしかしたら、自分が本当は病んでいなかったんだ、っていうのを知りたかったのかもしれないねえ。」
 僕は恐る恐る、しかし、はっきりと静かな声で話した。

 ここは、大学附属のカウンセリングセンターにある部屋の一室だ。机を挟んで向かい合うようにソファーが置かれ、部屋を囲むようにある本棚には精神医学から言語学や


物性理論大学院生の日常〜研究室は解散しました(新井パグナス) - カクヨム
すまない、この研究室は三月末で解散だ

「申し訳ない、この研究室はこの春で解散します」
 大学院生修士課程1年生の佐々木透が指導教官の猪俣准教授からその言葉を聞いたのは、1年目も終わりかけた2月だった。
 みんなに話がある、とセミナー室に院生たちを集めた猪俣は、いつも通りの少しよれたチェックシャツにジーパンの出で立ちで黒板の前でそう言った。

「次の4月からは、私は関西のK大学の教授となります。年度末のギリギリにこんなことを言ってすみ


熊本くんの本棚(キタハラ) - カクヨム
思いだすのは本棚だ。〈カクヨムコン4 キャラ文芸部門大賞受賞作〉

 思い出すのは本棚だ。
 大学の同級生だった熊本くんの本棚には、カミュだの三島由紀夫だのナボコフがあり、隅の方にジュネ、ワイルド、テネシー・ウィリアムズや森茉莉が並んでいた。
 当時文学部にはいってはいたものの、高校の授業で読まされた『こころ』以来、わたしは小説をまともに読んでこなかった。読書感想文はウィキペディアとアマゾンレビューでなんとかしのいできたような人間である。そんなわたしからすれば、


ニート狩り(メグリくくる) - カクヨム
一つの法律で、世界が変わった。

 特別国家公務員法
 第一章 総則

 (特別国家公務員制度の目的及び効力)

 第一条 特別国家公務員制度は若年無業者の自立支援を目的としており、それ以外に適応されないものとする。
    ※若年無業者の定義は、厚生労働省が定めた定義に従うものとする。
 2 日本国籍を持つ者に適応されるものであるとする。

 3 国民年金保険料を納めた者は、国民年金保険料を納める対象である第一号被保険者に対し


長編・お仕事小説 『それでも、火葬場は廻っている』(くさなぎ そうし) - カクヨム
急募! ここにお『死』事あります!

 ……一体どうして、こうなった。

 頭を抱えながら斎場のエレベーターに乗り込み3階のボタンを押す。そこには偉大だった組長の棺が桜紋と共に眠っている。

 エレベーターのドアが開くと、大勢の組員が俺に頭を下げていく。

「新組長、お勤めご苦労様です!」

「ああ、は、はい。み、皆さん、お疲れ様ですね」

 裏返った声が宙を飛ぶ。

 だってそうだろう、3年間ほとんど引きこもりだった俺がまともに

まとめ

やばいな、というのが私の最初の感想。どれも面白そうじゃないですか。恐ろしく色の濃い作品がずらりと揃っている感じがします。さすがは激戦区。★150個で長編完結上位3%と、★の数自体は奮いませんが、これはテコ入れするべきですよ、カクヨムさん。

現代ドラマにこそ、Web小説、いや、カクヨムの躍進の契機はあると見ました。作家数に比して読者数が少なすぎるんじゃないかなと、取得したデータの一覧表を見ていて思います。たぶんですけど、作者軍団の年齢層も高いと思います。総じて若い人の文章じゃない。いや、褒め言葉ね。熟成というか、熟練というか、とにかく熟してる感じがします。ってことはですよ、30代40代をターゲットにした「現代ドラマ」企画をバカスカ打ち上げてもいいんじゃないかなって。そのくらいのクオリティのものが揃っています。

冒頭200文字でもうわかりますよね、ほんと……。いや、これ含めて4回分析してきていますが、「やばい」と思ったのはこの「現代ドラマ」部門が初めて。私が太刀打ちできる領域じゃないわ……(笑) 異次元。

という感じでございました。

今回の記事はお役に立ちましたか?

それでは良き執筆ライフを!

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