「ガンダムTHE ORIGIN」について小説書き視点で語ってみた

雑談

そうそう、公式サイトがあるんですよね、THE ORIGIN。なんかこうグッときますね。ガンダム40周年ですからね、今年。私とほぼ同い年。つまり私は再放送世代なわけですが、当時は夢中になって観たものです。作画崩壊とか、当時は全然気にしなかったな。今見るとえらいことになってるんですけどね(笑) MSの動きも無茶苦茶だし。

と言うわけで今回はダラダラ語ります。

THE ORIGINにおけるモビルスーツ

18mの金属の巨人の恐怖

THE ORIGIN(コミックス版)の登場は本気で衝撃的でしたね、やばかった。アニメ版の問題(矛盾とかそういうの)がガラっとがっちり解消されていて、MSの存在意義なんかもすごく色濃く描かれていて、そして何より「MS怖ぇ!!!」って本気で思わせられる演出がたくさん。例えばジャブローに攻撃を仕掛けるジオンの兵士の前にジムが現れるシーンとか、もう地獄。虐殺。MS怖い!! 18mのヒトガタの持つインパクト、プレッシャーがものすごくがっつりと描かれていました。

アニメ版のTHE ORIGINでは、とりわけルウムの会戦でのシャアがすさまじかったですね。本気で通常の三倍を出しに行ってる。肋骨とか背骨とか頑丈なんだろうな。

赤い=強い

赤いのが強い」ってのはもうロボットSF世界では常識のようなものです。三倍速いかどうかはともかく。もとはと言えば、実在した撃墜王が赤い機体に乗っていたって所から始まるので、やっぱり赤いのは強いんです。それは私の「セイレネス・ロンド」って作品の中でも、カティ・メラルティンが真っ赤な機体エキドナを駆り倒すところでも表現されています。赤は正義。第二部ではその「赤」と敵の「白」が戦うシーンがあるんですが、どっちが勝つのかは読んでのお楽しみでして。と、宣伝をぶちこんでおく。でもやっぱり「敢えて目立つ赤」をぬったくった機体って、それだけで「やべぇ!」感ありますよね。

それにしてもMS強すぎじゃね?

戦艦(マゼラン)、巡洋艦(サラミス)をぼっこぼこに屠っていくザクの群れ。第二次世界大戦においては艦の対空砲火はほとんどアテにならなかったことは周知の事実ですが(あの対空砲増設しまくった大和ですら……)、それにしても艦船の対空砲が殆ど効果を発揮していない。ジオンにもいるよね、宇宙戦闘機。それは全く描かれてない。いくら虎の子と言っても、MS部隊だけでは宇宙世紀の対空砲火に飲まれる気がする。それともミノフスキー粒子云々で目視照準なのかな。弾幕以外は命中を見込めないのか。だったら納得。

ザクですらありえない強さなのに、ガンダムときたら……。というか強襲型ガンタンクが最強な気もしますが。あれ、100台もいたら地球上での戦争終わってない? 詳しくはググってほしい。

まぁともかくガンダムですよ。

THE ORIGINでは、ガンキャノンは「もどき」扱いされるほどのロートル機ですが、その次にまさかあんな化け物MS、RX-78-2が出てくるとは思っていなかったでしょう。RX-78-1はどっかいっちゃったけど。そしてジム強い。MSイグルーのビグ・ラング戦なんかで活躍(?)するんですが、ジム&ボールはやばい。うんざりする数のジム&ボールが襲い掛かってくるわけです。数多くのエースを(ガンダムによって)喪ったジオン軍兵士たちに。これはこわい。太平洋戦争の日本軍の悲哀を見るようです。

見どころはMSだけじゃない

人間の描写もすごいのがTHE ORIGIN

何と言っても「シャアがなぜシャアなのか」ですよ。「キャスバル・レム・ダイクン」ではなく、なぜ「シャア」なのか。それは全てTHE ORIGINの中で明かされます。そしてザビ家。ドズルが良い人すぎ。キシリアビジュアル(個人的に)好きすぎ。とにかく「人間」ががっつりと描写されていて、それがすごい。ガンダム好きにとってはその「世界」も「人間」も、共通の知識があったりするわけなんだけど、それを修正・あるいは破壊しながら進んでいくのがTHE ORIGINの世界。これはかなりすごいことだと思います。スキームを前提としながらも「ここは直す」「ここは違っていた」などを明確にしつつ、初見さんにもウザくならないように説明している。

例えばなぜ「セイラさん」が「あのセイラさん」になったのかとか、ランバ・ラルがどうしてああなってしまったのかなど、これでもかって言うくらいに愛を込めて書き込まれている。そんな風に感じるのです。アニメのTHE ORIGINの主役はランバ・ラルですよね。ハモンさん美人過ぎ。しかし、それもあのガンダムの、アムロの野郎に……と思うと、なんとも言えないつらさが湧いてきます。哀しいけど、これ、戦争なのよね。スレッガーさんのセリフが何もかもを象徴します。

すごいなと思うのは、出てくる「人間」が全員「生きている」ということです。個性があるというか。とにかく名入りの人物はそれぞれ「どういう性格なのか」がアイコン化できるくらいに引き立っている。これって、創作する立場の我々にとっても大事な訓示になっていると思います。この人どういう人? を、具体的な説明なしに理解させる。

アニメや漫画は小説とはまた違うのですが、それをやれてこその小説書きだとおもうのですよ。読み手が「こいつは××って感じの性格」というのを言い当てられたら、作者の勝ち。

なんだかんだでSF(ロボット系)の教科書

初代ガンダムの影響を受けた人間、初代ガンダムを作った人間、それらが集まって作った「THE ORIGIN」ですから、そりゃもう、痒い所に手が届く作品になっているわけです。MSのかっこよさ、人間の生々しさ、戦争の哀しさ、なんていうかその手のものが全部あげつらえるほどに、「ガンダム THE ORIGIN」はすごいわけです。

ガンダムはロボットものの基準軸

これを教科書にして(オーバーライドして)小説を書くもよし。敢えてこれを外して書くもよし。だがしかし、いずれにしても基準軸の一つとなるのは、間違いないでしょう。ロボットの全高を人間の10倍、16~18メートルくらいにしてたら、そりゃもう起源はガンダムなわけですよ。戦争中に敵と味方が交信してたり口喧嘩してたりしたら、そりゃもうガンダムなわけですよ。殴り合いながら理想論をぶつけ合ったら、やっぱりガンダムなんですよ。「このツボは良いものだ」とかいったらそれはパクり。

ぶっちゃけね、ロボットものを書く時に「ガンダムをイメージするように誘導」すると圧倒的に楽です。ただ、そのままだとただのガンダム二次創作になってしまうので、しっかりとしたオリジナリティを入れることは必要ですけどね。「これ、つまりガンダムじゃん」と言われたら負けです。ガンダムを踏襲オーバーライドしながらもオリジナルを描く。SFロボット系を書き始めるときに有効なアプローチになると思います。ロボットもの書いたことないけど書きたい。そんなあなたは、まずは「ガンダム THE ORIGIN」を徹底研究してみましょう!

斯くいう私は

ガンダムファイブスター物語アーマードコアと流れてきた人間です。今ロボットものを書くと、確実にアーマードコアになります。「閃烈のアスタルテ」なんてまさにそうですね。ファイブスター物語のモーターヘッドの桁ハズレの強さにも憧れますが、アーマードコアの妙にリアルな部分にも惹かれます。ですが、これも結局ガンダムという素地がなければ受け入れられなかったかもしれません。

今ガンダムガンダム言ってる人だって、ガンダムだけで生きてきた人はそうそういないはずです。が、戻ってきたと言えるでしょう。THE ORIGINは本当にやばいマーケティングの成果だと思っています。私も息の長い作品を残せるように、一つの伝説を作れるようになりたいものです。

ガンダムを超える作品を創りたいなぁ。40年後にリファインされるとか、ほんと夢(でも今から伝説作っても40年後に私が生きてる保証はない……) でもとにかく頑張りたいね。夢は諦めたくない。

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