リアクションはさらに跳ね返る

エッセイ

腰痛剣士と肩凝り魔女

つい先頃完結と相成りました「腰痛剣士と肩凝り魔女」。評判的には……わかりません。好きな人には刺さったのだと思います。ノベルアッププラスでは毎回更新1時間以内にスタンプをくれる人が3人。最後までついてきてくれました。他にもPVがそこそこ増えていることから、何名かには読んでいただけたかなと思っています。

ちなみにノベプラはこちら。

腰痛剣士と肩凝り魔女(一式鍵) | ノベルアップ+
剣は抜けない。魔法は使わない。

創作に対するリアクション

リアクションは本当に大事だと思います。

読んだことに対するリアクションなんて必要あるかよというのは、「読む側」をなぜか上に置いた考え方だと思います。「読み手」と「書き手」は元来対等です。というより、ヴェクタが違うのですから、比較のしようがありません。クリエイターはコンシューマーなしにはそもそも観測対象にすらなりませんし、コンシューマーはクリエイターの創造した資源を消費して娯楽を得ています。そこには位置関係なんてないと思うのです。

であるならば、クリエイターは真摯に作品を作り、コンシューマーはそれに対して何らかのリアクションをする。この関係が健康的なのは言うまでもありません。が、クリエイターの多くは非常に真摯に作品を作ります。巧拙はあります。クリエイター間のランクだって存在します。ベストセラー作家とそうじゃない作家。そういうものは存在します。

コンシューマー/クリエイター

が、コンシューマーの側は、クリエイターが創ったものに対して、ひとしくリアクションするべきと思うのです。いや、むしろ、ベストセラーではない、つまり支持者の少ない人の作品にこそ、リアクションをすべきだと思うのです。

私も「ノベルアッププラス」ではたったの3~4人のスタンプをくれる(=リアクションをしてくれる)読者さんに無茶苦茶救われました。これがなかったら、「ノベプラもだめか」となっていて、自分の創作能力への懐疑心がますます深まったのではないか、とさえ思えます。でも、たったの3~4人ですが、この方々のおかげで私はある程度の元気を維持し、更新を続け、最後まで駆け抜けることができました。

10万文字級はたぶん100くらい書いてる私ですが、毎回血を吐きそうになりながら作っています。創作は決して楽にはならないのです。なぜなら「毎回違うものを作っている」からです。量産品じゃないんです。ルーチンワークでもないのです。どんな読者さんがどんな空気・感情で読むのかを考えながら、慎重に組み上げていく。それが読者の方を向いた創作です。

ですから、読者さんもぜひ作者の方を向いて、スタンプ一つ、いいね一つ、何らかのリアクションをお願いしたいなと思うんです。それがそのクリエイターを何年間と支えるかもしれません。面白かったらいいねなりスタンプなりブクマなり。レビュー、★、感想までいけば最高です。ツイッターで言及されていたら死ぬほどうれしいです。

クリエイターを褒めるとQOL(生活の質)があがる

クリエイターの全員とは言いませんが、少なくない数の人が「創ったものを褒められたい」んです。褒められれば人間は成長します。成長すると提供されるものの質が上がります。それはコンシューマーの側にしてみれば「より高度な娯楽」が提供されることにつながります。一人、あるいは二人でも、熱心な読者がいれば、作家は作品を創れます。世界を生み出せます。が、黙っている限り、いくら心の中で応援しようが、PVを回そうが、作者には決して伝わりません。作者は「顔の見える反応」「聞こえる言葉」を求めているのです。

娯楽の質というのはつまり、生活の質です。一人褒めたところでとか思われるかもしれませんが、その一人がもしかしたらその言葉、そのリアクションでベストセラー作家になる可能性だってあるのです。

それに、そうして「褒める」文化が根付けば必然業界は活性化、小説家になろうという人たちだってたくさん増えるでしょう。そうなれば淘汰が起きます。より優れた作品を書く人たちが新たなベストセラー作家に進化し、書籍の世界は広がります。

もう後はわかりますね。「自分好みの作品に出会える」可能性が増えるわけです。娯楽を楽しめる環境、精神状態というのは大切です。ですが、時間は有限。となれば、使える時間を最大限有効に使えるようにするのが賢くないですか?

そのために何ができるか。クリエイターではない立場であるとしたら何ができるか。それは、リアクションです。

小さな一歩、小さな一声かもしれない。けども、大河の流れも一滴から。より多くの人がそういう行動をとれるようになるといいなと思います。

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