ぶっちゃけすごく面倒くさかったです。上位100作品のタグコピペ。HTMLの構造がしっかりしていればPython取得で終わるところだったんですが、そうでもなく。っていうか、現今のHTMLにあるまじき構造していたので。ちなみにHTML構造に関しては、「F12」を押せば誰でも見られるので、悪いことはしてないよ(゜¬゜)
今回は前にやっている「カクヨム vs 小説家になろう」ではなく、「小説家になろう」だけを分析しました。が、Web小説の流行を掴む良いデータになったと思っています。
(5/11追記:「カクヨム」版もできました→こちら)
というわけで抽出条件。
- 場所:小説家になろう
- ジャンル:ハイファンタジー
- 他:連載&完結済み
- 上位100位(約45,000pt)までの作品のタグを抽出
これら100作品のタグから重複を除くと、全部でちょうど500種類ありました。
まずはTOP10を見てみます。
順位 | タグ名 | 個数 |
1 | R15 | 77 |
2 | 残酷な描写あり | 76 |
3 | 異世界 | 38 |
4 | 異世界転生 | 37 |
5 | 異世界転移 | 36 |
6 | ファンタジー | 32 |
7 | チート | 25 |
8 | 魔法 | 23 |
9 | 主人公最強 | 19 |
9 | 転生 | 19 |
77%の作品が「R15」です。15歳以上に向けた作品であると明示しておいた方が良い感じかもしれません。また、「残酷な描写あり」が「R15」とセットで使われているケースが多いです。「残酷な描写」があるから「R15」なんですね。ちなみに10位までのタグでは「性的」なものは見当たりません。ということは、性的な描写によるR15ではなく、一種暴力的なものが好まれてるという事が言えるのかもしれません。
そして「異世界」を含むワードが3~5位を占めています。ここから見えるのは「ハイファンジー」のジャンルを選択していても、敢えて「異世界」を明示する必要があるという事です。4割近くの上位作品が「異世界」を入れています。また、「ファンタジー」を入れているのもポイントでしょう。ここまでがほぼジャンルで、7位以下からが属性という感じになります。
すごくざっくりまとめると「R15」「残酷な描写あり」「異世界(転生・転移)」「ファンタジー」をセットにして入れるのが、タグの前提条件としてはよさそうです。また、好まれる傾向としては、「チート」「主人公最強」というのが2割前後含まれており、「魔法」を含むことも可能です。なので、前述の4セットに加え「魔法」「チート」「主人公最強」のタグは非常に相性が良いということになります。魔法でチートする主人公が最強。うん、テンプレにありそうだ。
ということは、つまり、「タグでテンプレを保証する」という手段が生きてくるのではないか? という仮説が発生します。
ちなみに20位までを見てみると、いろんな趣向が見えてきます。
11 | 冒険 | 18 |
12 | ハーレム | 16 |
13 | 恋愛 | 13 |
14 | 成り上がり | 11 |
15 | 男主人公 | 10 |
15 | 剣と魔法 | 10 |
17 | 女主人公 | 9 |
18 | 魔王 | 8 |
18 | 勇者 | 8 |
20 | 異世界トリップ | 7 |
20 | オリジナル戦記 | 7 |
20 | 書籍化 | 7 |
20 | 内政 | 7 |
20 | ラブコメ | 7 |
ざっくり、「冒険」「ハーレム」「恋愛」「成り上がり」が目立ちます。他は正直どうでもいい感じですが、「男主人公」「女主人公」は読者ターゲットを明確に絞っているなら有効かもしれません。ということは、先に挙げたタグ+この四種のうちの一種類以上を組み込むと、タグ検索では非常に強いのではないか? という仮説も成り立ちます。
「魔法」「チート」「主人公最強」の属性があるのなら、この四種はどれでも合致しやすいと言えるでしょう。1つないし2つ使っても良いかもしれませんね。まぁ、好きなだけ組み合わせてみましょう。次点としては「魔王」「勇者」といった王道ワード、「内政」「ラブコメ」という物語属性があります。
まとめると、
- 「R15」「残酷な描写あり」「異世界(転生・転移)」「ファンタジー」 はセットで入れる
- 「魔法」「チート」「主人公最強」 も最低二種はぶち込む
- 「冒険」「ハーレム」「恋愛」「成り上がり」 のどれか(「内政」「ラブコメ」を入れても良い)
というタグをぶち込んであげるようにすると、検索される率が上がる可能性があります。もちろん物語と合致していることが条件です。
このタグについては、上位100位まで、45,000ptオーバーと言う化け物作品から抽出した結果です。タグに準拠した内容の小説であると仮定してですが、つまり、読者が求めているのはこの方向性だ……という事ができると思います。が、時代の流れと共に変わっていくので、定期的な見直しが必要です。今回のタグ分析は「完結作品」を見ているため、ブームが過ぎている可能性もなきにしも。
今回の記事は参考になりましたでしょうか。よき執筆ライフを!
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