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自分の作品のためだけのサイトを創ろう! という提案

エッセイ

あ、はい、そうして実際に作品専用サイトを作ったのが私だ! 「自分の作品のためだけの個人サイトってどんなもんじゃい」って方は参考までに。なかなかマニアックに育っていっているところ。

世の中、小説投稿サイトだらけだ!

さて、この日本国内だけを見ても「小説投稿サイト」は一体いくつあるのかと。小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+、アルファポリス、エブリスタ、ノベルバ、ノベリズム、ノベルデイズ、ノベラボ、ステキブンゲイ、ツギクル……まだある。

小説投稿サイトは良いと思う。実に良い。投稿も簡単、管理も簡単、載せれば見てもらえる可能性もあるし、もしかしたらランキング駆け上がるカタルシスを得られるかもしれないし、そこから拾い上げだってあるかもしれない、いろんな可能性を秘めた場所だ。私も数多くのサイトに登録しているし、いくつかの作品はそれぞれのサイトにバラバラっと置かれている状態だ。

小説投稿サイトは良いと思う。実に良い(2回目) ……なので積極的に使っていくと良いと思う。夢の可能性は残しておいたほうが良い。私もサイトから小説は引き上げていない。

うぬは「自分の城」を持ちたくないか?

作品を作るというのはすごく労力がかかる。私はものすごい勢いで作品を作っていた時期があったんだが、相当に疲労した。だが、そういう「ガンガン行こうぜ」な時期の人はガンガン行って欲しい。新たな物を創れるパワーのある人は、パワーのある内にガツガツ作品を作ったほうが良いと私は信じている。枯渇したら休めばよいのだ。

だが、以下の条件に当てはまる人は、「自分の城」を持つことを検討してもよいのではないかと思っている。

  • 作品数は少ないがそれらの世界をコツコツ育てたい
  • この作品は私の人生みたいなもんだ!
  • めちゃめちゃ設定作り込むけど作品では1割くらいしか使えない(使わない)!
  • せっかくつくった設定見てほしい!
  • 関連する小話とか絵とか自由に書きたい!
  • 俺のフォーマットってものを見せてやる!

なんて人たちは、是非検討して欲しい。苦労もあるが、それに見合った以上の満足感が得られるはずだ。自己満足? そう、究極の自己満足サイトを作れというのだ。己の好きというものをとことん作り込める場所、それが、「自分の城」である。当てはまらなくても「今何したら良いかわからない」「なんとなく過去作に愛着があるんだよなぁ」とかいう方は余暇を使って考えてみても良いと思う・

自分のサイトを持つと何が良いか

規約がない

  • 公序良俗に反するとか、たとえばAdSenseするならそのルールには従わないとだめだが、よっぽどよっぽど悪いことをしなければ、作品を削除される可能性がない。

レイアウト自由自在

  • 「自分のサイト」と言っても色々な選択肢があるけれども、私のようにWordpressを使うという選択肢をとった場合、「基本的にそこそこ簡単に何でもできる」。ググれさえすればたいていなんとかなる。もちろんHTML関連知識が多ければ、文字通り100%思い通りのサイトを作ることができる。

どんなものでも、自分が見せたいように載せられる

  • この辺は創意工夫の見せ所だが、どうカテゴライズするかとかどこにメニューをのせてどういうふうに見せるかとか、考えるだけでも楽しい。訪問者さんにとって最も見易い構成ってどんなかなと考えるのも、良い修行だと思う。作品への情熱をデザインづくりにも向けられ、一種のテーマパークを構築できるのも、自分のサイトならでは。

なんだってリンクさせられる。

  • 絵だろうが詩だろうが動画だろうが、とにかくWEBに載せられるコンテンツならなんだってリンクさせられる。しかも1つのサイト(=自分のサイト)の中で完結させられる。訪問者さんはその「城」の中で全てのリクエストを完結させられる。投稿サイトだとこの辺の導線やコンテンツの「縛り」があるので、そうそううまく行かないし、何しろ自分が「退会」するに至ってしまった場合はすべての努力が無になる。コレは虚しい。

べき論クソくらえ

  • 多少言葉が汚くなりましたが、「●●はこうこうこうであるべき」みたいな煩い「ご意見」や「同調圧力」から解き放たれます。ランキングもスコアもありませんから、何を言われても「うっせばーか」で良いわけです。なにせ「自分の城」ですから、文句言うやつは「来るな」で良いのですね。精神衛生上とても良い。

アフィリエイトやAdSenseでモチベーション

  • ぶっちゃけそこまで収入になるかって言うと……ならない! 今私もAdSenseで四苦八苦中。でも、徐々に改善されているかなぁって感じがしてとても楽しい。投稿サイトとは違うが、これはこれで夢があるとは思わんかね。

自分のサイトを持つと何が悪いか

金が(ちょっと)かかる

  • ドメイン取得・維持費用、サーバ取得・維持費用がかかる。詳しくはドメイン.comとかXサーバとか調べてみて欲しい。でも、ぶっちゃけそこまで高くない。社会人なら余裕な気がする。その費用で精神衛生を変えると思うなら良いかと。

誰も来ない

  • 投稿サイトに比べると導線が圧倒的に足らないから当然。しかし、コンテンツの量や種類、更新頻度を工夫すればそこそこいけるかもしれない。現に私のセイレネス・ロンド統合サイトは毎日それなりにPVがある。カクヨムにあったときよりは確実に多い(笑)

更新が大変

  • とはいうものの、慣れてしまえばどうということはない。小説の本文を書くほうが100倍きついから、Wordpressを使うというのであればなおのこと簡単だ。誤差の範囲。最初のサイトデザインが若干大変かなくらい。でも基本テンプレートでも良いのなら、構築自体は諸々含めて3時間くらいで終わるだろう。日々の更新作業自体は多分10分15分の世界だ。

なにしろ楽しい

全てのしがらみから解放された空間が「自分のサイト」なのだから、とにかく楽しい。人が来ない、更新してもPVはあがらない、そういう問題はつきまとう。が、そもそものランキングとか規約とか関係なく「とことんやりたい」とか「めっちゃ語りたい」とかそういうところを満たすための「自分のサイト」なわけだから、人が来ればめっけもの、くらいの気持ちでいさえすればよい。「他の人は●●PVもあるのに」とか「自分は●●ポイントしか評価してもらえてない」とか「ブクマが剥がされた!」とかのない世界なのだから、何も敢えて自分からランキング的な思考に陥る必要はない。

とにかく楽しいのである。自分の中の世界がかっちりと「他人が見てわかるように」構築されていくさまは実に良い。この快感は間違いなくやってみなければ理解できないが、一度やったら病みつきである。

私は所謂いにしえのインターネット民であるから、25年くらい前にまさにこういう「「自分のサイト」を運営していたわけだ。色々やっていたが、その中でも小説にはものすごく力を入れていて、今風に言えば「1小説1サイト」くらいの規模だった。その頃の記憶が根強いからなお、今に至っても自分のサイトを作ってみようだなとどいう暴挙に及べたのだ。

結果、非常に楽しい。絵を描く時間が確保できないのが悩み……というくらいである。

それはそうと自分専用のドメインの威力はやばい

やばいよ、ドメイン。
私はこのサイト「ken1shiki.xyz」と、セイレネス・ロンドのほうの「seirenesrondo.xyz」を持っているが、いずれ.comとか.infoとかにしたいと思っている。それはともかく、この「自分専用のドメイン」の威力は凄まじい。自分の愛する作品の専用ドメインとか本当にやばい。「seirenesrondo.xyz」とか「よくもまぁやったもんだ私」と思う。

というわけなので、是非自サイトというものを持ってみて欲しい

実はカクヨムとかなろう用の原稿をそのままコピペすると、ちゃんとルビも振ってくれるような神プラグインもある。転載を行う際にも編集が要らないのでめっちゃ楽。絵とかも好き放題やれるしYoutubeとのリンクもできるからかなり面白いこともできるだろう。自分の作品をとことんどうにかしてやりたいという向きの方は、一度は検討すべきだろう。ちなみにドメイン不要だというのなら、たとえばWixとかGoogleサイトとかそういうのも検討したら良いかもしれない。個人的には圧倒的に独自ドメイン+サーバレンタルなわけだが。

作ったらTwitterででも教えて下さい

自作品個人サイトというのはとても貴重なので、作ったら教えてくだされ。
ドメインのとり方~サーバの準備~更新くらいまでのドキュメントも作ろうかなぁ。他のサイトでも散々語られてるからいらない気もするが。まぁ、要検討で。

(2021/07/25追記)というわけでざっくりですが作ってみました。

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