昨日の記事に引き続き、5/27版でございます。ちなみにこの特集は、「ランキング落穂拾い」タグで一覧できるようにしていきますので、よろしくお願いいたします。
あなたのお持ちの独自ドメイン、全て利用できます!ではさっそく、300位~320位を抽出します。
※一個だけ抽出できませんでしたので、19作品の掲載です。
300~320位・冒頭200文字!
[ジャンル:異世界ファンタジー]
地方ミュラアフロで、ライネン・トリントの反乱が成功した一因は、元領主キナンゲー・ミュラアフロの疫病に対する無為無策にあった。
過去に例を見ないほどに殺傷力と感染力に秀でたその疫病は瞬く間に国を覆いつくし蹂躙した。それ自体には諦めもできた、天変地異と同じく人の手ではどうにもできないこともある。
だからこそ、人の手でできることには最善を求めるのだ。税の免除、食料や衣料品の配布、人々はキナンゲーに
[ジャンル:異世界ファンタジー]
「ここが魔女の住むと言われる『知恵の木』か』
青年は呟くと、馬車から降りていった。
それについていくように兵士が、青年に声をかける。
「レヴィナス様、ほんとうに『知恵の木』に登るおつもりですか?」
「いやですよ! こんな場所に一人で置いていかれたら、精神が病んでしまいます!」
「だったらついていくしか選択肢はないようだな?」
レヴィナスと呼ばれた青年は、何処からか登れないかと画策す
[ジャンル:歴史・時代・伝奇]
夜の帳が下り、周囲を闇が包んでいる――。
「本郷も兼安(かねやす)までが江戸の内」との川柳があるように、本郷の薬屋「兼安」より先は、大都市江戸の活気もなくなり、人の往来は途切れる。
まして、今は草木も眠る丑三つ時――。
物の怪のひとつやふたつ出てきてもおかしくはない。
明かりといえば、雲の切れ目からちらりと差し込む月光くらいなもの。
その夜道を、提灯もなく懐手に歩くのは、浪人風の男だっ
[ジャンル:異世界ファンタジー]
僕、香月莉緒(リオ)は、ひょんなことから死んで、こちらの世界にやって来たはずだ…
死んだときの記憶は、全く覚えていない。体には傷1つ無く、自分がどうやって死んだのかさえ、分からない始末である。
僕は本当に死んだのだろうか?…そんな疑問が頭に浮かぶ。
それはさておき、どうしたものか??周りを見渡して見るも、森、森、森。ひとっ子1人居ない。
「あぁーーどうすっかな!」
僕はふかふ
[ジャンル:異世界ファンタジー]
「チェインメイルなんて冗談じゃないわ。そんな見るからに重たい装備、動きづらくてしかたないわ。エルフは機動性が大事なのよ」
「そう言われましても。これが、この店で最も軽い装備でして」
「ふん。品揃えの悪い店ね。ティト、違う店に行きましょう」
ご機嫌斜めなエルフ娘が、相棒の戦士の肩を叩く。
するとどうだろう。
振り返った男戦士は、指先にピンク色の布切れを摘んで彼女の方を振り返った。
[ジャンル:異世界ファンタジー]
理想の自分のイメージって持ってる?
将来のなりたい仕事とかさ。
例えば政治家とか、飛行機のパイロットとか警察官とか、会社の社長とか――
おれだって漠然(ばくぜん)とだけど、
ああなりたいとか、こうなりたいとか、思っていて――
――思うだけで何にもなれず、なんにもできずに無駄に生きていた……
コンビニでおにぎり一個とペットボトルのコーヒーを買って、
近所の公園の鉄棒にもたれかかり
[ジャンル:現代ファンタジー]
HEROMASTER -ヒーロー・マスター-
ラピュセル ルート
『これが出発点ですか?』
<prologue>
全く光が射さない巨大な地下空間……そこには巨大な魔法陣が描かれ、淡い光を発している。黒いフード付き外套を頭から被った何人もの女魔術師たちが魔法陣の外で陣の中央で起きている奇跡を見守っている。
彼女たちのリーダーである女魔術師が一人、魔法陣の真ん中に立っている。
その目の
[ジャンル:異世界ファンタジー]
長く大きな戦争があった。
魔と神を別つ戦争(ラグナログ)である。
勝者である神々は永遠の命と共に天界に上り、
敗者である魔族は寿命を課され冥界に落とされた。
そうして、勝者である神々に協力した人間は
天界と冥界の境界に住む事を許されたのである。
「覚悟は良いか?、それを飲めば君は名前を失い、人々から疎まれ、狙われ、君を受け入れた人間を傷つける事になる」
神々が天界に上り、
[ジャンル:現代ファンタジー]
登場人物
ロック=ハイロウズ:
主人公、ブライトン・ロック社所属の命熱波(アナーシュト・ベハ)使い。命導巧(ウェイル・ベオ)翼剣”ブラック・クイーン“と翼剣に仕込んである半自動装填式拳銃、”イニュエンド“を装備。リア・ファイルのナノ制御による物質生成、武器及び身体強化。二つ名”紅い外套の守護者”に相応しく、紅いロングコートを着ている。
サキ=カワカミ:
ヒロイン。日本人の女子高生。オラクル語
[ジャンル:異世界ファンタジー]
(お――重い)
目を覚ましたフェリドが最初に思ったことはそれだった。
腹のあたりにずっしりとした謎の重みを感じ、うなされるようにして起きたのが今から数秒前のこと。
おかげで寝起きだというのにもかかわらず、随分と意識がはっきりしていて、
「どうして俺は……こんなところに……?」
と、そんな疑問を口にすることができた。
まったく見覚えのない部屋に、久しぶりすぎて忘れかけていた感触のふ
[ジャンル:現代ファンタジー]
世界が逆さを向いていた。
くすんだ薄桃色のカーテンを、寝転がったまま無造作にひく。ベランダで焚いている香の煙がゆらりと揺れながらうす曇りの空へと落ちていくさまを、色のない目が見つめていた。昨日買いそびれた花のことが忘れられない頭のまま静かに息をする。呼気にもまだ色はない。
時計は朝の七時半を示している。教育施設へ赴く必要のある学生ならとっくに部屋を出ている時間だが、この部屋の主には関係ない
[ジャンル:異世界ファンタジー]
拝啓、明日の私へ。
これを読むあなたからすれば、起きたら何年も経ってるように思えるだろうからこの手紙が用意したの。
混乱するだろうけど、落ち着いて読んでほしい。
今のあなたは、数年分の記憶を引き換えに、絶大な魔力を手にして健康体になってる筈。
さて、こんな事をした理由は簡単。
私に相応しい力を得るため!
英雄の子孫が虚弱体質なんて笑えないし。
体質の原因は、お爺様が封印してる悪竜だか
[ジャンル:現代ファンタジー]
全国各地で人々の間に語り継がれる『小人』という存在。
小人といえば、小さく、性別の有無がハッキリしないなどという特徴を持つことだろう。
時は一八七四年。ちょうど、アイスランド独立の父と呼ばれるヨゥン・シグルズルソンらがデンマークから自治権を獲得した年代のこと。
この時代のアイスランドには、そんな小人が現れるという目撃情報が絶えず、アイスランドの世間は小人の話題で持ち切りであった。
そ
[ジャンル:現代ファンタジー]
一頭の馬がいた。
その馬は星の輝きを身にまとい、走ると言われた。遠く異国の地で勝利を収め、「ジャパニーズスーパースター」と呼ばれた。自国に戻っても無限の荒野を走るかのように、勝ち続けた。
その馬が生まれたのは、北海道で桜がつぼみになった頃、それでもまだまだ冷えた夜だった。流星群が観測されたその夜に、北極星がその冬一番の輝きを見せたと言われたあの夜に。
その馬は一人の老人の執念の産物だった
[ジャンル:異世界ファンタジー]
リデュケが、動いている転生者を見たのは、その日が初めてだった。
ドライアドの若い個体であるリデュケは、その種族特有の駿足で、昏い森を駆けていた。
その視野では、中心から外縁へ、まるで星の海が流れ去って行くように見える。
ドライアドの棲む森は、彼女達によって保護される、青い色素を持った植物で満ちている。
魔素を代謝する苔や地衣類、菌など。それらが、普通の緑の葉を持った樹々の、枝や根
[ジャンル:現代ファンタジー]
あの日から十日が過ぎた。
自分が勤める病院に十日間入院しているが、怪我自体は大したことはなく病院側の配慮で休まされている。
救命医師として生死の最前線に四年もいるけれど、生きるということ、生きているということ、死ぬということを頭がパンクするまで真剣に考えたことは一度もなかった。
いや、真面目には考えていたし、自分なりの死生観は医者になる前からそれなりにあった。それなのに私はあのことが
[ジャンル:異世界ファンタジー]
「これは、普通にジョイント部分が劣化しただけだな。
少し待っててくれ、これくらいだったらそんなに時間かけずに直ると思うよ」
店と呼ぶには閑散とした室内では、男と女、それから客である老紳士がにこやかに談笑していた。
接客用の机と椅子が数脚、部屋の真ん中に大きなテーブルがある以外は、何も置かれていない。机の脇に置かれているサイドテーブルでは、女がポットでお茶を淹れていた。
爽やかなハーブの香
[ジャンル:異世界ファンタジー]
注意! 人物紹介には、ネタばれ要素が少しありますので、注意してください。
目次。
勇者パーティー紹介。
サーデン帝国陣営紹介。
デミウルゴス神皇国陣営紹介。
魔族領陣営紹介。
世界観予備知識一部紹介。
注目してほしい人物には、★マークを付けています。
―― 勇者パーティー ――
【コウヘイ】★
所属――黒殿高等学校、一年生、柔道部部員。
本名――片桐康平(かたぎりこ
[ジャンル:現代ファンタジー]
信じられない光景が広がっていた。
教室の床に、巨大な穴が開いている。
どこまでも続きそうなほど深い闇が、口を開けている――
まるで爆心地に出来たクレーターのようなそれは、どうやら地下へと続く入り口になっているようだ。
隅の方に転がっている机や椅子の存在が、妙な生々しさを醸している……。
「なん、すか……これ?」
それは、これまで普通の男子高校生をやっていた縁科(えにしな)真
まとめ
思ったんだけど、20作×200文字=4000文字を毎日読むのか私(笑) それはそれで大変だ。でも、こうしてコンテンツとさせていただいているからには、最低限その部分は読ませていただくのが礼儀ッ!
というわけで、今日は3800文字ですけど、読みました。よく知ってる作品もありました。この順位であることが意外。この順位帯は、基本的に★0~30程度なのですが、正直出だしを見る限りではもうちょっと行っても良いような……。明らかに「慣れている」人が混じってますよね、↑のリストの中。そういう人たちを拾い上げられるようになればいいなと私は思っている次第。もったいないじゃん、良い作品(かもしれない)のに、全く埋もれているなんて。
というわけで、上記で気になるものがあったら、ぜひ1話2話だけでも読んでみてくださいね。そこから先は、各作者、任せた! カクヨムランキングに一陣の風を! いや、旋風を、このサイトの紹介をきっかけにして巻き起こしてくれ!
という感じ。
今回の記事はお役に立ちましたでしょうか。
それでは良き執筆ライフを!
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