「めんどくさい」を大事にしろというのはしばしば耳にします。私もそう思います。もちろん、ただ「めんどくさい」と思うだけだったら意味がありません。ただの文句言いたい人になってしまいます。大事なのはそこから一歩先に進んで「めんどくさく感じるのはなぜか」と考えること。そしてさらに有用なのは「だったらそのめんどくさい要因はどうやれば軽減、あわよくば除去することができるのか」を考えること。さらに素晴らしいのは、「そのために施策を考えて実行すること」です。
これら全て、まずは「めんどくさい」と思わないことには始まりません。ルーティンワークだから仕方ないとか、このままでも別に~とか言ってる人は一生効率化できませんし、一生無駄タスクに埋もれるだけです。現状維持でいいやーって人は危険ですよ。現状維持は、即ち衰退ですからね。だって我々の持ち時間はせいぜい100年なんですし、後ろに行くに従って人としての効率は(普通は)下がっていくのです。だから、若い頃と同じようなやり方を延々やっていても(多少の熟練効果はあるかもしれませんが)、時間効率はどんどん下がっていくのです。老い先短くなって効率悪くなって日常のタスクで埋もれて……ってなったらちょっと寂しくないですか。いや、いくらやってもやる人には足りないんですけどだったらなおのこと、少しでも自覚できるくらいに効率化をしたほうが良いと思うんです。「めんどくさいと思う」のは大切ですが「めんどくさいと思い続ける」ことほど無駄なことはありません。
「めんどくさいと感じない人」はもちろん、「めんどくさいと感じるだけの人」も成長はありません。というか、前者よりも文句言うぶんよろしくない。なので「めんどくさい」と感じるセンサーをしっかり立てて、その上で「そのめんどくささをなんとかしてやるぜ!」と行動を起こすようにすると、最初はその対策に時間コストをとられますが、長い目で見ると必ず時間短縮につながるのです。時間の先行投資と考えると良いのです。
もちろん、「めんどくさいこと」をすべて解消しろというわけじゃないです。まず重要なのは「ルーティン」になっていることが「めんどくさくないか」というチェックをすること。「ルーティン」ですから、短スパンで繰り返されることであるはず。であるなら、多少コストがかかっても優先的に効率化したいところ。そもそもルーティンワークに「めんどくさい」の入る余地がないくらいの人は、多分他のことも効率よく出来てると思うのですよね。もっと、もっとだ! ってなると思いますが、そういう人は大抵その時点の能力の限界ギリギリまで効率化してる気がします。効率化に終わりはありませんけどね。
そうそう、たとえばですよ、ブログ。このサイトのようなブログ。たとえば一からHTMLをぽちぽちやりながら、毎日更新……とか、今の時代どう考えても無茶です。いや、私が大学生だったころはそれが当たり前でしたよ。私、いにしえのインターネッツ民ですからね。でも、それだと専門知識(HTMLとか)は必要だし、タグ打ち間違えたら崩れるし、本文だけ打ち込んでも改行すらされませんし(BRタグ打たないとね)、ましてページデザイン変更とかくっそめんどくさいことになるし、全ページリンク貼り直し作業とかやってたら文字通り数日仕事になるわけだし。とにかく精神に来る作業が多かった。
でも今、見てください。このサイトはWordpress使ってるんですけどね、めちゃめちゃ楽。Cocoonみたいに勇者の皆様が作って提供してくれてるスキン使いつつ、ちょいちょいググりながら更新環境整えたら、後はネタさえ思いつけばいくらでもそのことだけに注力して更新できるような環境ですよね。これ、多くの人の「めんどくさい」の結晶だと思うんですよね。叡智ですよね。めんどくせーなーと思っても、他の人がやってくれてる! なんてありがたい時代ですか。めんどくせーなーと思いさえすれば、大抵の「簡単にしてやんよ方法論」は落ちています。このサイトの更新環境も「これこれしたいけどめんどくせー。よーしググるか」で見つけてきたもので作られています。そういうものをフルに使っていくのも「めんどくせぇ」を極めた人の特権かなと。
「めんどくさい」を放置しない。これが、日々の中から「めんどくさい」を減らすライフハック。
こっちのサイトで今「とってもめんどくさい」更新コンテンツがあって。それをどうにかしてめっちゃらくらくに更新できるかっていうのを考えている所。他にも応用効くように作りたい所。まずは仕様を決めないと。……というところで多くの人は「めんどくさくてもいいや」になっちゃうと思うんですが、そういう細かいところで差が出てくるんじゃないかな、みたいな。
しかし何の言語で作ろうかな。やっぱりお手軽pythonかな……。Visual Studio Codeあれば(実質的に)開発環境要らずだしな……。あ、Visual Studio Codeについては↓みてね。
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