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【カクヨム】【300位-320位を抽出し続けるだけの記事】ドラゴンノベルス新世代ファンタジー小説コンテスト【19/05/28】

エッセイ

さてさて、今日もランキングを拾います。

300~320位の作品を抽出しています。ところでこれ、需要あるのか?(笑) とにかくしばらく続けますが、さぁ、どうなるか。他の記事も書きたいんですよね。

ともあれ、いきます。

300~320位・冒頭200文字!


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 暗夜のごとく妖しげに灯る歩廊(ほろう)。
 銀と鋼鉄からなる無機質な肌に、青黒い筋繊維のような脈が無数に走る内壁が続く。
 “物”でありながら、どこを見渡しても生物的でない場所はどこにもない。それでいて血の通った生命の温もりも感じられない。
 そんな気味の悪い造りをした廊下の先に、巨人の犬を何頭でも飼えそうなほどの途方もない大部屋が広がっていた。

 その広い部屋には、無数の不可思議な器具が


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 永きに渡り伝えられてきた詩がある。
 吟遊詩人はもちろんのこと、魔国ガルフバーンの民ならば子どもまでもがこの詩を口ずさむ。

 遥か昔、見渡す限り緑の草原
 光あふれるこの地で
 陽が隠され夜へと変えられたとき
 闇と共に現れし異形の魔人、暗黒神ディレナーク
 一夜にして草原を焼き尽くし、砂漠へと変えた
 彼(か)の者を蠍王と人は呼ぶ

 みなの涙も枯れ果て、絶望の雲が覆いつくした
 その闇を


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

あの時の私は必死だった。

一歩踏み出しただけで擦り傷ができる。
小石と枝に生えたトゲ、樹木から伸びる根に私は何度も転びそうになる。
素足で走るのがどうしようもなく苦痛だった。
それでも私は目に涙を貯めながら、それでも走るのを止めない。

痛い、苦しい、辛い、怖い。
そんな負の感情が心の内からダムが決壊したように溢れ出てくる。

彼を友と呼べるのかはわからない。
何日も一緒にいたけど彼の事はよ


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 聖者レイニールは数々の奇跡をもたらした。
 疫病や奇病を食い止め、戦争の際は強大な治癒魔法で勝利へと導いたという。

 だがしかし聖者も人間で、戦争の際弓に打たれて死んでしまった。
 
 その年、全身に聖者と全く同じ聖痕(スティグマ)のついた子供が生まれた。

 それが僕だった。
 だから名前は聖者と同じものになっている。

 「レイ―!テストどうだった?」。
 金髪で髪の短い少年テトが笑いな


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 一人の女が地上を埋め尽くすように映るほどの広大な泉の一点に浮いている。女は天上の秩序を司る女神であり、その証として身体に引けを取らない巨大な翼を二枚背負っている。
 その翼が小さく見える、この泉を上から見た雄大な景色。泉は透き通っており、周囲の自然の美しさを自慢するかのごとく映している。
 しかし彼女はその美しい情景を気にも留めず、泉の一点のみを注視している。
 ブロンドの髪をなびかせる彼女の


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

  ――◆◆◆――

 それは、ほんの数か月前の出来事だ。

 目の前で冷たくなっていく仲間たちの顔を、少女はただ呆然と眺めていた。

 怪物たちとの熾烈な戦いによって、すでに何人もの命が失われている。

 故郷に恋人を残してきた青年。
 ともに夢を語らい合ったこともある少女。
 悪戯好きだけど、好きな娘の前では大人しくなる少年。
 百戦錬磨で、戦いに関する知識なら人一倍持っていた老兵など――


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 私が目を覚ますと、そこは硬いベッドの上であった。腕にはいくつも注射針がつけられており、その先は何かの液体へと繋がっている。
 ……部屋は小さく、暗い。窓は無く、ほんの少しのランタンがぼんやりと中を照らしている。そのちょうど中央に私の横たわるベッドが置かれており、頭上には人造人間を素早く成長させるための培養カプセル。
 右手側には様々な実験器具の置かれた机、その下にはたくさんのノートが乱雑に捨て


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 1943年7月の某日、花京院勝は零戦に乗り、一式陸上爆撃機5機の護衛をし、5機の零戦とともにブービンゲル上空を飛んでいる。

(うーん、いつ見ても綺麗な光景だ。これが戦争でなかったら、観光で来たいものだ……!)

 誰が好き好んで、戦争に、しかも激戦区のラバウルに行きたいものか――

 ラバウルの兵士の消耗率は高く、行きて帰ってこれたのは全体の数パーセントである。

 最新鋭の零戦があったとは


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[ジャンル:現代ファンタジー]

△▼▲▼▲▽△▽△▼△▼▲▽▲▼△▽▲▽
オーディエンスを確認。
NWTBプログラム始動。
これよりナビゲートを開始します。

はじめまして。
私の名前はナビゲーターです。
Nとお呼び下さい。
私が喋るときは、『▼▲▽△』で囲います。

この世界の状況を説明します。
この世界はゲームの世界ではありません。
パンドラによって、多くの物をもたらされました。

第一に、多くの人々に死を。
第二に、生き


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 血煙が立ち上り、目の前に強大な影が立ち塞がる。
 居合わせた誰もがその名と姿の前に畏怖を覚えているように眺めやり硬直しているだけだった。
 それは父の仇だった。
 今こそ、父の形見である剣でその首を刎ね、墓前に供える時が来た。
 復讐の鬼となり逸早く我を取り戻し挑みかかったものの、一合で刃ごと身体を弾き飛ばされる。
 恐ろしい膂力だが、上等だ。これほどの敵で無ければ父は殺せない。
 立ち上がり


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 
「大丈夫だ。殺しはしない」

「まだまだ働いてもらわなきゃならないからね。こんな簡単に死ねると思ったら大間違いだ」

「そういう訳で、行っておいで。若き英雄よ」

「そして、ひとまず世界を救っておいで」

 気が付くと、青い空が目に飛び込んできた。

 綺麗にどこまでも澄んだ空が、離れて行って……。

 離れ、んっ、離れ……。

 落下してるこれ!?

「うおああああああああああああ!?」


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 【線の雨】。
 そう呼ばれる雨がある。いつ頃からだろう。線の雨が世界に降り始めたのは。誰かがそれを遠くから見た。それはまるで、いやまったく、その名の通り天から地まで線として降り注いでいる雨だった。その雨が行った後、雨が降ったところが、消えた。そこにあったのは、ただ、白い影。家だったものも、木だったものも、その町に住んでいた人も、皆消えた。おそらく、あまたの白い影のなかのどれかが、そこに住む人々


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 篠崎奏音は運命に敗北した。そして彼女は次なる世界で“やりなおし”――再起を決めた。

「私達の生きる世界と異なる世界がある」
 
 脈絡も何もなく、いつからか隣の席となっていた倉島愛華は語りはじめた。

「その世界で覇権を握った種族は人間ではないの」
「何が言いたいの?」私は遠慮なく、言葉の意味を問うた。

 普段の倉島愛華は、ものすごく口数が少ない。中学三年生にしては、やや心配になってくるほ


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 俺は中堅企業に務める24歳の村神悟、ちなみに容姿も可もなく不可もなく普通ぐらい、今まで歩んできた人生は特に失敗や挫折もなく、やれば何でもそつなくこなせてしまう、故に何かに本気で取り組むこともなくただ単に親が敷いたレールに沿って生きてきた。

そして親はそんな俺を褒めることなく当然と言った態度で接してきた、だから俺はそれが当たり前のように感じている、本気になれば何かを極めたり成し遂げたりできたか


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[ジャンル:現代ドラマ]

 2019年。新しい令和の時代を迎えていた。
 平成が始まって30年。この短くもあり、長くもあった歳月で、日本において、誕生した奇妙な概念があった。それは正しくも、歪にも発達し続けていた。

「はぁ、暇ですね、先輩」
 特殊な制服を着た若い女性が、隣に座っている「先輩」と呼ばれるやや年上の女性に退屈そうに話しかける。

「仕事中にそういうことは言っちゃだめ。ここは警察署よ?いつどんな大きな事件が


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[ジャンル:ラブコメ]

「わたしと付き合わない?」

*
 桜舞う校庭。四月のお昼時の心地よい春風とともに、桜の美しい花びらが校庭に空高く舞う。
 少しぶかぶかの学ランは少し首元が苦しいが、悪い気はしない。それよりも、今日から始まる中学校生活にワクワクとドキドキが止まらなかった。友達出来るかな、部活名に入ろうかな、勉強ついていけるかな。そんなことを考えながら校舎の方へ向かっていった。

 サァァァァァッ

 ふいに少し


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 まだまだ冬の冷気が残る、春になったばかりのある日の夕方。

 冷たい雨が降り注ぎ、強い風が吹き付けるレンガ造りの街の大通りを一人の少年が息を切らしながら駆けている。

 金色の髪に緑色の瞳、上等な作りのシャツとズボンに上等な革の靴と、そんな格好の少年は、何かから逃げるかのように後ろを気にしながら必死な形相で駆けていて……その手には青く輝く大きな宝石が握られていた。

『一体何処に逃げようって


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[ジャンル:異世界ファンタジー]

 さて、グリムとトマスを見てみましょう。時が経ち、ふたりともおとなになりました。
 兄のグリムは農夫になりました。畑を耕し、作物を作ります。
 弟のトマスは羊飼いになりました。かわいい子羊の世話をすることが悦びです。
 やがて子羊たちも大きくなり、子をもうけます。いつしかトマスは羊の群れを従えるようになりました。

 あるとき、ふたりは神に供え物を持っていきました。
 兄のグリムは自分で育てた


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[ジャンル:SF]

「博士、何故に被験者があのような男なのですか?」

博士と呼ばれた男は急に後ろから質問されたことに少しビビッてしまったことを必死に顔に出さないようにしながらも指紋が付きまくったメガネを大量の資料が乱雑に置かれたデスクから取り出し、背後に音も立てずに忍び寄って来ていた美人の研究助手に振り返った。

「おお! なんだ! サナダ君か! 全く気が付かなかったぞ…この部屋にいるときくらい普通にしていて

まとめ

こうしてみると順位って結構入れ替わってるんですね、毎日。冒頭200文字の中でどれだけ勝負できているかを考えると、ザックリ全体の1/4程度の作品という感じになるでしょうか。他は説明過多あるいは説明不足な印象がありました。どの作品がどうか、という批評論評は避けますが(というかしたくない)、たったの200文字されど200文字で、読み手のリソースを無駄に食わせている作品が目立つように思いました。

どこを説明し、どこを省き、どこで勢いをつけるか、あるいは勢いを殺すか。200文字の中でも色々工夫できるものだなあと感じています。もちろん、これらの作品は「冒頭200文字で勝負」を考えて書かれた作品ではありませんから、ここからそんなことを言うのは反則かなとは思います。しかし、「最初の3行で決まる」なんて言葉をそのまま受け取るなら、200文字より少ない文字数で勝負が決まるというわけです。

しっかり磨いて、冒頭で読者をがっちり引き込む。意識してやっていかないと、いつまでも感覚は身につきません。しっかり意識しながら、自己(作品)分析も欠かさずに!!

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