【超初心者用】小説を書きたいなら、まずすべきこと。

エッセイ

こちらの記事で、小説を書くなら「世界」と「人間」を作れ。と書いています。「世界」と「人間」は大前提になるので、まぁ、用意する必要はあります。ですが準備万端いざ合戦、などとやっていてはいけないのです。

小説をかきたいならまず決めること

その①公募での受賞を狙うか、Web小説で発表するか

私はどっちもかなりの場数を経験してきていますので、どっちのこともだいたいわかります。ま、実績はないけどね、HAHAHA。でも経験値はけっこう溜まってるはず。しし座のO型はレベルアップが遅いんだ(ワルキューレの冒険感)

ワルキューレの冒険 」を知らないですって? なんてこった。これが令和か。

ともかく、まずは「公募」か「Web小説投稿」かを決めてください。

公募に挑戦する

公募は長い間自分と向き合い、孤独に戦い続けることになります。読み合いできる友人がいるのであれば別ですが、まぁ、たいてい基本的には一人でしょう。ともかく、孤独です。が、その分、外野のノイズに邪魔される危険がほぼゼロです。余計なことを言われる余地がないのだから当然でしょう。

しかしながら、初めて公募に挑戦するのだとしたら、「相手を見失いがち」になります。Web小説と違って、書き進めても書き進めても、PVや感想や評価に反映されないので、リアルタイムな補正が効かないのです。

誰に読ませたいのか、書店でどういう風に並べられたいのか……適正な目標がみえなくなってしまいます。読者リサーチなんかも紙媒体が基本になるので結構難しいですし、統計的に云々が簡単に取れるわけではありません。ので、書き始めるまでのマーケティング、書き始めるときのコンセプトデザインが、非常に独善的に走るリスクがあります。もちろん、公募に何度もトライしてる猛者ならば、ある程度このリスクは軽減できますね。

今まさにこれから「世界」と「人物」を作ろうという場合は、あくまで私の意見ですが、公募はオススメしません。まず冷たい洗礼を受けることになるからです。逆にリサーチも済んでいて、書きたいものもはっきり決まっている場合は、一気呵成に公募原稿に集中して書き綴って応募まで済ませてしまっても構いません。そこまで気力が続くのならば、ですが。でも、初めて小説を書くのであれば、一日数千文字が限界じゃないかと思うんです。となると、推敲含めて1~2ヶ月間(以上)の戦いになります。孤独と向き合えるなら良いのですが、やっぱり私としてはオススメしません。 最初から公募に挑むのは、ぶっちゃけ修羅の道です。

Web小説に挑戦する

個人的にはこちらをオススメします。というのは、ニーズのリサーチが容易ですし、反応もリアルタイムにみられ、試行錯誤の結果も確認しやすいからです。完結しようがしまいが、修正や差し替えもお手の物です。加えて、Webという媒体である以上、いろんな人(全く繋がりのない人を含め)の反応が期待できます。反応がなかったとしてもそれはそれで良いのです。「その書き方やプロモーションでは反応が得られないことがわかる」わけですから、勇気を持ってアプローチを変えれば良いからです。

ただし、ごくまれにですが、妙な人に貼りつかれることがあります。頼んでもいないのに批評(と言う名の批判)をされることもあります。それは正直刺さります。私くらいの猛者になると全然平気ですが、「処女作」をけちょんけちょんにされたらそりゃ凹みますよ。勇気を持って発表したのに、ねぇ?

とかまぁ、そういう外的要因(つまりノイズ)が加わる可能性が捨てきれません。これでがっくり来て消滅していった人を何人も見ています。処女作ではなかったとしても、我が子に等しい作品がケナされることにはなかなか慣れられるものではありません。たとえそれが客観的に妥当な評価であったとしても、それを作者が飲み込めるようになるには経験値が必要なのです。なので、そういう方々に遭遇した時は事故にでも遭ったと思うしかありません。

そしてまた、これはメリットがそのままデメリットなのですが、目的を見失いがちです。というのは、評価やランキングや感想を気にするあまり、物語の本筋がどんどん変わっていってしまう作品・作者が少なくないからです。なんかだらだら続いたと思ったらエタった……なんて作品は、「小説家になろう」の中で何パーセントを占めるでしょうか。私が追っかけてた作品でも、迷走のあげくエタってしまったものが二桁はあります。完結が難しくなるんですね、外部の目を気にし始めると。経験値が低いと、外圧に(良くも悪くも)流されがちです。

熟練者は「公募の方が気が散らなくていい」「楽」などと言いますが、それもこれもこういった外的要因に惑わされることによる労力・精神力の摩耗を防ぎたいと思うからです。私も一気呵成に集中して仕上げたい作品が生まれてしまいそうな場合は、Web発表は控えて公募に回しています。ですが、前述したように、処女作で公募は修羅の道です。

その②SNSアカウントを育てる

その②とその③は逆でもいいのですが、どちらかと言うとこっちのSNSの方を先にした方が良いと思います。なお、公募の場合はSNSなんて要りませんし、その③も要りません。その④に飛びましょう。

今の時代、Webで生きていこうというのならWebでの繋がりは欠かせません。「見えない人は存在しない」のです。どれだけ多くの意識によって観測されるか。Webでの存在の強さはそれだけを指標にします。そしてブログのアドセンスなどと同様に、「知られていればいるほど、その人のコンテンツにはアクセスされる確率が上がる」という原理があります。

ツイッターを例にだしますと、例えばフォロワー100人の人が「〇〇を書いたので読んでください」というのと、フォロワー10000人の人が同じことをいうのでは……皆まで言わずともお分かりですね。100人に一人がその作品にアクセスするとして、1人と100人ということになります。これは覆せません。現実です。なので、とにかく「多くの人に観測される事」が必要です。観測、です。単純にフォロワーを増やせば良いってもんじゃありません。「こういう人がいる」と認知されて初めてカウント1です。なので、SNSを育てるのには時間がかかります。強くなるには大いに時間がかかるのです。だから、最初の方にやっといた方が良いのです。

「馴れ合いは嫌だ」とか言ってる場合じゃないのです。馴れ合いではなく、切磋琢磨だと考えるメンタリティが必要です。初心者であるならば、なおのこと。とにかく「こいつ面白いやつだな」と思われない限り、そのSNSアカウントは死んでるのと同じです。ただのリツイートマシンになっても意味がありません。喋りなさい、自分の言葉で。とにかく面倒がらずに発信し続けることが必要です。アカウント名の知名度だけではなく、「中の人」の認知度を上げなければ全く意味がありません。

こと、初心者の作品は、読む側にしてみれば「基本的に負ける博打」です。9割9分「つたない」作品であるからです。であるならば、とにかく初心者は「読まれる努力」をしなければならない。それができるのがSNS。気軽にできるのがSNS。読まれたいという考えがある、あるいは、将来的に読まれたいと思うであろう、という人ならば、まずはSNSアカウントを育てましょう。この時代に於いては、SNSアカウントの成長は必須です。あなたを知らしめる——そのためにSNSはあるのです。

その③小説投稿サイトにアカウントを登録する

ここでまたいろんな戦いがあるわけですが、大きな選択肢としては「小説家になろう」「カクヨム」「エブリスタ」あたりが現時点(2019年5月時点)では選択肢に上がると思います。他にも「アルファポリス」「ツギクル」「LINEノベル(すでに登録開始)」などなど、あまたのサイトがありますが、まずは最初の3つから、というか、最初の2つのいずれかを選ぶのをオススメします。二つのサイトに関しては、こちらの記事でいろいろ書いていますので、参照の程。

結論から言うと、小説家になろう」「カクヨム」の両方に登録するのをオススメします。前述の「SNS」と同じく「観測」されなければ存在してないのと同じだからです。登録は一瞬で済みますので、「まだ作品書いてないよ」という方も登録を済ませておきましょう。この登録もサクッとできないようでは、Web小説にさえ挑めません。面倒くさくなってエタって終わります。

両方のサイトに登録してしまうと、「評価が分散してしまう」「PVが上がりにくくなる」などの弊害があるかもしれません。

が、あなた、初心者ですよね?

そんなこと言ってる場合じゃないんです。

両方にぶち込んで、一人でも多くの人の目に触れさせなければ、そもそもお話にならないレベルなんです。知名度が上がって作品に期待してくれる(作者買いしてくれる)人が複数人出てきて、ようやくそういうことを言っても良い感じです。初心者はガムシャラにやりましょう。ここに労力・馬力をかけられるかどうかが、初心者を抜け出せるポイント、長く続けられる秘訣、だと思います。

同じ理由で、三つでも四つでもサイトを掛け持ちするのもありです。が、更新タイミングなどは無理のない範囲で調整しましょう。短距離走とは違います。マラソンよりもっと長い距離を走ることになるからです。が、そのためにも、複数サイトを掛け持ちし、それぞれのアカウントを成長させていく必要があるのです。もちろん、全く効果がないとみなした場合は撤退するのもアリです。Webにも様々な情報がありますので、その辺はしっかりリサーチです。もしかすると、この記事をあなたが目にする頃には「小説家になろう」も「カクヨム」もオワコンになっているかもしれません。Webの世界はそのくらいのスピード感があるのです。漫然と淡々とやっていれば良い時代ではないのです。アクティヴにいきましょう。

その④「世界」と「人間」を作る

焦る気持ちはわかります。が、「世界」と「人間」を作るのはこの段階です。公募組は二手目で作れますが、Web小説組は四手目ですね。長い道のりです。「世界」と「人間」の作り方ですが、すっごく簡単に言います。

  1. (作りたい世界・ジャンルに対応した)テーブルトークRPG(TRPG)のルールブックを入手する
  2. ルールを頭に入れる
  3. プレイヤーになりきってキャラクターを決める
  4. シナリオをザックリ作る
  5. 脳内でTRPGをやる(リアルフレンドがいる方はリアルにやった方が良い)

ルールブックに関しては、異世界ファンタジーものなら入手は容易なはずです。私の中でTRPGはGURPSで止まっているのですが、GURPSなんかはほんと至高です。どんな世界にも対応しますからね。ただプレイアブルなTRPGかと言うとちょっと厳しかった。私と私のTRPG仲間はGURPS大好きでしたけど。他のルールでは簡単すぎて燃えないというくらい、GURPS沼にはまっていました。ルールブックなどの GURPS関係 、今でもAmazonで買えるみたいですね。一冊持っておいても良いんじゃないかな? ルールが鬼複雑ですが、覚えきればどんな世界にも応用が効きます。そして私の小説はその全てをGURPSに置き換えられるように作っています。「セイレネス・ロンド」でだって出来ます。

この時点で「世界」はほぼできます。あとは「4.」のところで作り込めばいいです。キャラクターはそのTRPGのルールに従って作りましょう。GURPSのキャラシート最強すぎ。あれは良いものです。キャラメイクに3時間かかるけど。

そして「4.」でようやくシナリオが出てきます。「世界」と「人間」を作ってからなのです、この作業。シナリオから先に作ると、初心者の場合まず破綻します。それを防ぐためにも急がば回れ。「世界」と「人間」を創り上げましょう。そうすればおのずとシナリオはできてきます。こんな世界ならこんなことしてみたい、こんな人間がいるならこんな騒動をおこしたらどうなるかな……作者の「好奇心」がシナリオを作ります。

ここまで出来たらあとは執筆に入っても良いのですが、できれば一度、ゲームマスター(GM)としてではなく、プレイヤーとしてそのシナリオ世界に入るのをオススメします。そうすることで「?」が浮かぶはずです。そういう所が「作り込みが甘い」「できていない」場所です。プレイヤーがリアルにいれば、リアルにツッコミを受けるでしょう。そここそが、「読者にとって必要な情報(の欠けている部分)」なのです。2時間×2~3回のシナリオで、だいたい一冊分(10~15万文字)くらいの情報ソースになるはずです。膨らませれば良いですからね。

幸運にもTRPGやってくれるリアフレがいるならば、ぜひ録音して臨みましょう。そして書き下ろす。要はTRPGリプレイを作るわけです。これをやるとですね、自分の世界に対する理解が圧倒的に深まります。そういう環境があるなら是非やってください。これから世界に羽ばたくんですよね? なら友人に協力を要請することを躊躇っている場合でしょうか?

その⑤執筆して完成させる

もうここまで来たら完成したようなものです。伏線が—とか、どんでん返しがーとか、そういった技法的なものは無視しましょう。完成させるのが最優先です。完成させてなんぼです。

100作書き始めても100作エタってるなら何もしてないのと同じです。

執筆経験値は「書き終わった時」に初めてまとめて入るのです。まとめて、最後に、入るのです。ドラクエと同じです。はぐれメタルを倒しても、その戦闘で(自分が)うっかり逃げたらExp0ですよね? ですから、途中でどんなに苦しくても、必ず完結させてください。無理矢理でも良い。「完結」ボタンを押してください。公募なら「了」と書いて綴じてください。デジタルの公募でもフォームに原稿をぶち込んでください。

小説は準備八割だと思っています。二割は執筆時間。なので、20時間で執筆が終えられる人は、80時間の前準備があるのです。人にもよりますが、資料読みやら舞台設計やら、全部かき集めるとそうなると思います。なので、しっかり準備をして、それから全力疾走です。10万文字15万文字の世界は、それからの執筆人生を考えると短い距離、短距離走です。公募にしろWeb小説にしろ、そこは同じです。

私は新しい人が小説の世界に参入するのを歓迎しています。新しい形、手段、そういったものも広く受け入れる立場です。老若男女問わず、多くの人が同志にしてライバルである状態、つまり切磋琢磨できる環境にあること——これが非常に理想的な世界だと感じているのです。


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