クリエイターは自分を甘やかせ!

エッセイ

というタイトルですが、思うんですよ、最近特に。

創作界隈、ストイックな人多すぎない?

もちろん「その道のプロになる!」って人が努力するのは正しいと思う。三度の飯も忘れて取り組む姿はともすれば美しくも見える。だけど、それって「手段」が「目的」になってませんかと。そんなことを思うわけですね。

私は確かに無冠です。が、長く(ともすればあなたの年齢よりも長い間)同じ趣味を続けてきたという実績はあります。ですから「同じことを続けるコツ」だけはお話しできると思うんですよ。この無冠状態からいつか脱出したいと思ってはいるのですけどね。うん、そればかりはより一層続けていくしかない。努力の方向性が違うのかもしれないし、合っていないのかもしれないし。何にしても圧倒的大多数の「凡才」が現状を抜け出すためには、試行錯誤(=考えながら努力)していく他にない。そしてそれを続けるためには「折れない」ことが大前提じゃないかなと。

「苦労した分だけ実力が上がる」っていうと、そんなことはないと私は思うのです。ゲームじゃないんですから、パラメータがここまできたら、敵に与えるダメージはこれ以上になる……みたいな単純な話じゃない。名作を生み出す作家の作品だって、何割かは売れないわけですよ。全部がミリオンセラーになる作家なんて世界を見たって、ねぇ?

もちろん「努力」は必要です。が、「苦労」ってのは違うんじゃないかなって、30年以上創作活動をやってきている私からしてみれば思うわけです。私にも異常にストイックだった時期があります。本当に厳しかった時期があるんですよ。もうオンラインのどこにもその記録はないですが(多分)、厳しくすれば報われるとでも思っていたんでしょうね、当時の私。

ところがどっこいですよ。結局、実態として、何一つ賞を獲ることも出来ず、投稿サイトでは「まぁそこそこ?」くらいしか評価されず、今に至ってるわけですね。でも現時点折れてない。途中諦めたり投げ出したりはしましたが、結局戻ってきているのは、「創作が好き」ということはもちろんのこと、「折れなかった」からだと思うんですよ。うまい具合に逃げたと言うかなんというか。

創作が好きであるなら、できるだけ長く続けたいものですよね。せっかくやるわけだし、1つの世界を具現化して1つの物語を終わらせるのは、実に多大な労力を要します。そしてそれができる人はごくごく僅かなんです。それができる人が「折れる → いなくなる」のは損失なんですよ。大損失。

であるから、創作する人はとにかく折れないことが大事です。折れそうになったらどんな手段を使ってでも回避するべきです。まず日常的に自分を褒める的確に甘やかす。これってすごく大切だと思うんです。

「俺すごくね?」とか「この作品やばい!」とか、自分をとにかく持ち上げる。で、次が多分大事なんですが、時間を開けて、かつ、余力のある時に「チェック者の視点で読み直す」。もっと簡単に言えば「今の自分ならどう書くか」という視点で読み直す。もしその作品に愛着があるなら、「一度全部書き直す」のが良いです。これをすると、自分をマイナス評価することなく、作品のアップグレードができます。やってみればわかります。

どうやったらダメージを回避できるか。どうやったらマイナス評価を見ないで済むか。そっちの方に労力を割くのは決して「創作からの逃げ」ではないと思うんですよね。むしろ、長く続けていきたいからこその行動じゃないかなと。「創作界隈」という視点で考えた場合、それはとても良いことだと思うんですよ。他人に「逃げるな」と言われてもいいじゃないですか。他人はあなたの人生や今後の創作活動に責任を持ってはくれません。であるなら、他人の声に惑わされず、少しでも長く続けられる選択をしていくべきです。あなたの人生です。あなたの趣味です。ともすればあなたの生きがいです。

創作者(絵でも文でもなんでも)は、創作している限り価値があり続ける。どれだけ努力しても、もしかしたら一生賑やかしで終わるかもしれない。それでも、そこにだって価値がある。もっと上に行きたいのなら、それなりに努力をするべきとは思う。けど、創作で傷つく必要も、まして、折れる必要もない。自分を叱咤したり自分に失望したりするのは誰にでも出来ます。無意識にも出来ます。が、激励する・褒めて上げていくというのは、無意識には出来ません

だからこそ、「意識的に褒めて甘やかしていく」ことが、創作を長く続ける上ではとても大切だと思うのです。他人を比較材料にしたり、他人を踏み台にしない限り、「自分を持ち上げる」のは自由です。誰も損をしないし、誰も傷つけない。罪悪感とか「そんなことしたらプロになれない」とか強迫的に考える必要はないと思います。長く続けること。まずはそこに焦点をあてて、じっくりやってみたらもっと楽しいんじゃないでしょうか。

そんな事を思うのでありました。

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