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【提案】カクヨム収益化について、思うところ。

エッセイ

カクヨム公式より、収益化についてのアナウンスがありました

それについて、私が自分なりに考えた方法・システムをここに提案してみたいと思います。

そもそも「収益化」とは、ユーザーが小説なりエッセイなりで、なんらかの形で収益を得られるようになることを意味します。「カクヨム」への貢献度に応じた何かが得られるというわけです。普通に考えると。

収益化の実現方法

「収益化」実現の方法としては、以下の二つがあると思います。

  1. 広告表示回数、あるいはクリック数に応じた収入還元
  2. 投げ銭システムによる、ユーザからユーザへの任意金額の投入

いまこの2点を崩すとよくわからなくなるので、これはこのままにしておきましょう。

さて、1.の「広告表示による収入」についてはちょっと置いておきます。ここでは2.の「投げ銭システム」に注目したいと思います。

投げ銭システム

そのハードル

従来、「投げ銭」というのは、ユーザが「自分の財布から、相手の財布へとお金を移動させる行為」です。つまり、いったん自分の財布の口を開けて、自分のお金を移動させなければならないわけです。

しかし御存知の通り、ユーザの財布の紐は固いです。非常に固い。つまり、この「当たり前のように」行われてきている課金モデルのハードルは、異様に高いと言わざるを得ません。私だってよほどがなければ課金しないですし、継続的な課金にはつながらないのは疑いようもない。だって、ワンアクションしなきゃいけませんし、ましてその触る対象が自分の財布なわけでして。途轍もなくハードルが高い。

ということは……

次のように、逆に考えることが出来ます。「投げ銭」を完全かつ機会均等に機能させるには、このハードルを下げれば良いということになりますよね、単純に。つまり、ユーザの財布を触らなければ良いというわけです。ユーザの「アクション」を無くすわけです。

これは「広告表示」を嫌う「書き手」ユーザに対する福音にもなります。というのは、これを嫌うユーザの多くは「書籍化もされてない自分の作品でお金を稼ぐこと」に抵抗がある、あるいは自分達にメリットをもたらさない広告の表示を嫌悪している……のです。要は「好きで書いてる」「趣味で書いてる」という領域を勝手な仕様変更で荒らされることに抵抗を覚えているわけですね。

少し具体的な話に。

では、「どのようにハードルを下げるか」という話に移ります。

広告閲覧(表示)によって本来カクヨムに入るはずの収入を、ユーザの「投げ銭専用財布」に入れるのです。「投げ銭専用」のお財布ですから、ユーザは広告閲覧で稼いだお金を自分のためには使えません。また、「書き手」が広告表示によって(本来は)得られるはずの収入も、「書き手」には入りません。すべて「読み手」の「投げ銭専用財布」に入るようにするのです。

「広告表示」有無の選択権

これで、「書き手」は広告による「自動的な収入」から解放されます。「趣味の領域」を侵されなくなるわけです。そしてカクヨムは「ポイントを貯めたいユーザ」にのみ広告を表示させるようにします。広告表示の有無を選ぶのはあくまで「読む側」です。ここがすごく重要。「読む立場」で広告有無を選ぶのです。

決して、「書き手(=作品提供者)」に広告表示を選ばせてはなりません。なぜなら私がここまで書いてきたことを踏襲するなら、そこには合理的理由がないからです。それに広告表示を「書き手」に選ばせると、「書き手」が要らぬ誤解を受けたり、妙な方向からの非難を受けたりします。「こいつ金が欲しいのか」という。これは少しも生産的ではないですよね。

そして「読み手」が選択することにより、「読み手」は「投げ銭」に必要なポイント(的な何か)を貯められます。要は、「1ポイントでも多くの投げ銭をしたい」人は「広告を表示する」を選べば良いのです。

同時に、「任意に広告を見る」仕組みを作ります。クリックによってそのサイトに飛ぶ=10~15ポイント、クリックによって30秒の動画を見る=100ポイント、など。ポイント数は適当ですが(Google AdSense基準で考えると妥当な感じかもしれないけど)、とにかく「ポイントを貯めたいユーザは任意にポイントを貯められる」ようにするのです。勿論、無制限にポイントをつけるわけにはいかないので、クリックによって得られる「投げ銭専用ポイント」の上限値を決めます。動画は1日1回まで、など。その辺の調整はカクヨム運営に頑張ってもらうとして。

そしてユーザは手軽に投げ銭をできるようにします。投げ銭用のインターフェイスを応援やレビューのそばに置き、それらと同じような感覚で投げ銭できるようにするのです。5円、10円単位ででも。そしてユーザは「その作品に自分が投じた投げ銭合計」のみ見られるようにしておく。そして「書き手」は誰が投じたかわからないようにした方が良いような。私が考える範囲では、「投じられた事実だけ見えるようにした方が平和」だと思います。

三方一両得

「カクヨム」の得

ともかくも、「広告システム」を導入することで、「カクヨム」にはいくらかの広告収入が入るようになります。本来得られるはずの金額の2~3割くらいが妥当か。これでシステム開発費をペイするところまでサイトを拡大しなければなりませんが、それはひとつのモチベーションで。ユーザの挙動さえ把握できれば、収益モデルの構築も難しくないはず。

「読み手」の得

また、「読み手」は「書き手」を積極的、物理的に応援出来るようになります自分の財布を開けることなく(←超重要) それにより、「作家をなんとなくでも応援したい」という読み手や「どうせ読むなら何かしたい」とか副次効果を求める層がユーザ登録をするようになるかもしれません。

勿論、広告表示をしなければそもそも誰の応援はできませんので、応援したくない人はしなくても良い自由が担保されます。ユーザ登録していても、「広告は見たくない」人は少なくないでしょう。しかし、その人たちに「広告見ないと応援できないよ」というように選択肢を見せるのですね。しつこくない程度に。同時に、「投げ銭のうまみ」というものも同時に提示すると良いかもしれません。ひたすら読み、ひたすら広告を見、ひたすら投げ銭する……そのランキングを付けても良いかもしれません。ただし「自分の財布の紐」を開けさせるような課金モデルはNGです。重課金ユーザが出るメリットは、他のユーザにはありません。「カクヨム」にはあるかもしれませんが、それは運営の都合です。なので、あくまで「広告を見たことの対価=投げ銭するためだけに使えるポイント」であるべきです。イコールがポイント。不等号になってはいけません。「カード決済」とか「プリペイド方式」とかはもう最悪手です。

「書き手」の得

「書き手」もまた、純粋に任意の応援しか受け取れなくなります。これにより「守銭奴疑惑」から逃れられますし、「自分の作品ごときでお金を生むのはちょっと」という人たちも安心してカクヨムで活動を続けられます。それに万が一、「投げ銭」されたとしても換金しなければ良い話です。

また「誰から投げ銭されたかは、システム的にわからない」のでその手のユーザの無茶な要求にこたえる必要もないわけです。いますよね、自分に都合の良いストーリーを求める変な読み手。お金が絡むと「せっかく応援してやってるのに」とか言い出しかねませんが、「書き手」としてはその主張が事実であるかどうかはシステム的に判断不可能ですから、変な迷いを生じる必要性すらないというわけです。

何故カクヨムなのか

これにより「カクヨム」に登録する意味も増えますし、ユーザがユーザを呼び込む事にもなるでしょう。誰も損をしない(「カクヨム」本体でさえ)仕組みだと思います。このシステムは、カクヨムに限らず使える方法と思います。私がなぜ対象を「カクヨム」としているのかといえば、「すでに30万のユーザがいて13万作品近く投稿されており、かつ安定しているプラットフォーム」だからです。

そしてまた、現状つつがなく運営できているという事は、「広告表示システム」を導入する開発費・運営費さえペイできれば良いということになります。(現在の運営が大赤字(償却費を除く)でそれを回収するための「広告表示システム」だとするならちょっと事情は変わりますが)

ともかく「新たな収入口」を得られるわけです。ということはどう転んでもプラスです。「読み手」的にも「自分の懐は痛まない」「黙っててもポイントが入る(広告を表示していれば)」「好きな作品に貢献できる」ということになります。そして、「書き手」としては「カクヨムに登録している理由が一つ増える」わけです。どこにもマイナス要素はない、ということになります。

提案内容としては以上です。

ご賛同いただけるならば、上記のような内容を(アレンジするところはアレンジして)カクヨム運営にリクエストしてみてください。よろしくお願いいたします。また、本内容に関するご意見などもお待ちしております!(画面↓の方にあるフォームからお送りいただけます)

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